演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

口腔扁平上皮癌の多発リンパ節転移の転移様相に関する臨床的検討

演題番号 : O6-4

[筆頭演者]
高橋 喜浩:1 
[共同演者]
山本 哲彰:1、河野 憲司:1

1:大分大学医学部歯科口腔外科学講座

 

口腔扁平上皮癌の頸部リンパ節転移は重要な予後因子であり、複数個の転移、被膜外浸潤が予後因子とされてきている。また、口腔領域は、リンパ網が複雑でセンチネルリンパ節の研究においてセンチネルリンパ節は平均3個程度との報告が多い。そこで、今回われわれは、多発転移症例の臨床的検討を行い、口腔扁平上皮癌のリンパ節転移様式について臨床的に検討を行った。2000年~2010年の間に当科で加療を行った口腔扁平上皮癌患者で病理組織学的に4個以上転移リンパ節を認めた12症例を対象とした。男性8例、女性4例で年齢は、55歳から77歳、平均65.4歳であった。原発部位は舌4例、上顎歯肉3例、下顎歯肉2例、頬粘膜、口底、軟口蓋が各1例であった。T1:1例、T2:7例、T4 :5例であった。初回治療時転移症例8例、後発転移症例4例であった。転移個数は最大16個で対側転移を認めていたものは5例、転移リンパ節の最遠位レベルはレベルVであった。次に原発巣が大きいもしくは正中を超えている症例および原発巣再発後の転移症例7例と、原発巣が小さいもしくは後発転移症例5例に分けて検討した。原発巣が大きい症例群では、1例にレベルVへの転移を認めたが残りの6例はレベルIIIまでであった。一方、原発巣が小さい症例群ではレベルIIIまでが2例、レベルIV以上に見られたものが3例あった。この3例すべてでレベルIV以遠に複数個の転移リンパ節を認めていた。転移個数では、原発巣が大きい症例群で平均5.7個に対して小さい症例群は9.4個であった。以上より、原発巣が大きい症例群では、原発病巣からリンパ節転移が広がっており、原発巣が小さい症例群では、原発巣から転移リンパ節へ、その転移リンパ節からさらに遠位のリンパ節へと転移が広がっていると想定された。多発リンパ節転移を認める症例において転移様式に2つの様式があると考えられる。

キーワード

臓器別:口腔

手法別:その他

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