演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

若年者における口腔悪性腫瘍の検討

演題番号 : O6-3

[筆頭演者]
森川 貴迪:1 
[共同演者]
太尾 英子:1、岩本 昌士:1、大金 覚:1、別所 央城:1、恩田 健志:1、野村 武史:1、高野 伸夫:1、柴原 孝彦:1

1:東京歯科大 口腔外科学講座

 

【目的】当科における若年者口腔悪性腫瘍患者の年次推移の把握と若年者症例の予後を明らかにする。【対象・方法】1987年1月から2012年12月までの25年間に当科で加療を行った739例を対象とした。年次推移に関しては近似直線を求め、相関性について評価した。若年者は40歳以下(若年者群)を対象とし、40歳超過(他年齢群)と比較し、予後との関連性について評価した。p値0.05以下を有意差ありとした。【結果】25年間で739例が対象となった。男性440例、女性299例と男性が多かった(男性:女性=1.47:1)。年齢は18-94歳、平均62.7歳であった。観察期間は3.2-1206.5ヶ月、中央値は35.8ヶ月であった。5年生存率は83.8%で、5年無再発生存率は77.4%であった。 若年者症例は43例で全体の5.8%であった。当科においても年々増加していた(r = 0.610, p = 0.001**, y = 0.0114 + 0.0026x)。若年者群の内訳は男性24例、女性19例で、総数と比較すると女性の割合が多くなっていた(男性:女性=1.26:1)。年齢は18-40歳で、平均32.6歳であった。Stageとしては、I期が14例と最も多く、II期8例、III期が11例、IV期が10例であった。5年生存率は若年者群86.1%、他年齢群は83.7%で、統計学的有意差は認めなかった(p = 0.8775)。また、5年無再発生存率は若年者群84.1%、他年齢群は77.1%で、予後良好な傾向にあるものの、有意差は認めなかった(p = 0.5081)。【結論】若年者は年々増加傾向にあった。他年齢群と比較し予後は比較的良好な傾向にあるものの、統計学的有意差は認めなかった。【考察】我が国において口腔悪性腫瘍は年々増加傾向にあり、特に若年者や女性が増加傾向にあると報告されている。本検討でも同様に増加傾向にあった。また、壮年者・高齢者と比較して、局所再発や後発転移が多く、予後不良との報告も見受けられる。しかし、本検討では統計学的有意差は認めず、比較的良好な傾向にあった。今後、症例数を蓄積しさらなる検討を加えるとともに、若年者群の発症リスク因子の解明していく予定である。

キーワード

臓器別:口腔

手法別:手術療法

前へ戻る