演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

リンパ節外転移・浸潤陽性は大腸癌において再発高危険を示すバイオマーカーである

演題番号 : O59-6

[筆頭演者]
山野 智基:1 
[共同演者]
野田 雅史:1、浜中 美衣:1、小林 政義:1、別府 直仁:1、山岸 大介:1、塚本 潔:1、松原 長秀:1、冨田 尚裕:1

1:兵庫医科大学 外科学講座下部消化管外科

 

本邦での大腸癌取扱い規約ではリンパ節構造を示さない癌結節、リンパ節周囲への癌浸潤については病期診断に用いられていないが、TNM分類においては第5版から現行の第7版まで内容に変遷はあるものの、病期診断に含まれている。今回我々は当院での治癒切除を行ったStage2(208例)、Stage3(223例)、(炎症性腸疾患・家族性大腸腺腫症に続発した症例、術前化学放射線治療施行例、他癌併存症例を除く)においてリンパ節外転移例、リンパ節外浸潤例をEX(+)症例として、その臨床病理学的検討を加えた。EX(+)はStage2で20例 (10%)、Stage3aで39例 (25%)、Stage3bで24例 (34%)に見られた。Stage3でEX(+)とEX(-)で比較すると、男女比、平均年齢、部位(結腸・直腸)、3a/3bの割合、組織型、リンパ管浸潤、間質量、浸潤増殖様式、リンパ節郭清数に有意差を認めなかった。しかし壁深達度、血管浸潤の程度ではEXの有無で有意差を認めた。再発に関してEX(+)はEX(-)に比べて有意に多く、3年無病生存率(DFS)も49%とEX(-)での76%に比べて有意に不良であった。Stage2についてもEX(+)は3年DFSが61%とEX(-)での82%に比べて有意に不良であった。Stage3で術後補助化学療法の効果を3年無再発生存率(RFS)で見ると補助療法(+)ではEX(-)では81%であるのに対してEX(+)では53%と低く有意差を認めた。また補助療法(-)でも同様にEX(-)では70%であるのに対してEX(+)では50%と低く有意差を認めた。以上よりEX(+)は補助化学療法の効果が乏しく再発が多くなっており、再発高危険因子であると考えられた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:バイオマーカー

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