演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸がん細胞株におけるVit D 誘導体の効果について

演題番号 : O58-6

[筆頭演者]
笹冨 輝男:1 
[共同演者]
大地 貴史:1、白水 和雄:1

1:久留米大学 医学部

 

【目的】高度進行再発大腸癌の薬物治療についてはmFOLFOX6とFOLFIRIがベースであり、それらに分子標的薬であるBevacizumab,Cetuximab等を併用して投与していくのが基本であり、多くのレジメンもその応用である。そこでVitamin D に注目し、その大腸癌細胞株に対する反応を調べ臨床応用の可能性についても調べ新しい大腸癌の化学療法の可能性を検討するのが今回の目的である。【方法】大腸癌細胞株HCT116(KRAS 13mt/BRAF V600Kmt),SW620(KRAS12mt/BRAF wt)用いて活性型Vitamin D3の抑制効果を調べ、次にCaの代謝と関係ある部分をのぞいたVitamin D 誘導体を合成し(帝京大学 薬学部 野尻教授 提供)、同じように大腸癌細胞株に対する抑制効果が認められるかどうかを調べた。【成績】大腸癌細胞株HCT116,SW620にたいし活性型Vitamin D3は72から96時間後に抑制効果が認められ、一方Vitamin D誘導体も72から96時間後に抑制効果を認めた。活性型Vitamin D3の濃度が高Ca血症をきたす可能性のある濃度である事、このVitamin D誘導体は血中半減期が長い事等を考慮すると、開発したVitamin D 誘導体のほうがより臨床応用可能であると考えられた。【結論】Vitamin D 誘導体には大腸癌細胞株に対する抑制効果が認められ、新しい大腸癌に対する治療法開発の可能性が示唆された。(現在、抗がん剤との併用効果も検討中でできればその結果も示す予定である。)

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:基礎腫瘍学

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