演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

二光子励起顕微鏡を用いた癌転移巣における分子標的薬の生体内可視化システムの開発

演題番号 : O58-5

[筆頭演者]
田中 光司:1 
[共同演者]
志村 匡信:1、井出 正造:1、北嶋 貴仁:1、近藤 哲:1、今岡 裕基:1、奥川 喜永:1、三枝 晋:1、問山 裕二:1、沖上 正人:1、井上 靖浩:1、荒木 俊光:1、内田 恵一:1、毛利 靖彦:1、楠 正人:1

1:三重大学医学部 消化管・小児外科

 

非転移性の皮下異種移植腫瘍モデルは新規抗癌剤評価の前臨床試験で用いられてきた。しかし、ヒト癌細胞を免疫不全マウスに移植した腫瘍病変の薬物反応性は移植部位によって異なり、一般に皮下移植腫瘍よりも同所性もしくは転移性移植腫瘍のほうが治療抵抗性を示す。現在の新規抗癌剤評価の精度向上には、転移性移植腫瘍モデルによる評価システムの構築が必要である。我々は、転移性移植腫瘍における薬物反応性の病理組織学的評価を、二光子励起顕微鏡を用いた生体内可視化で行う方法を開発してきた。すなわち、マウスを犠死させず、肝転移巣または腹膜転移巣の癌細胞及び腫瘍血管を細胞レベルで生体内可視化し薬物反応性の形態学的解析を可能とした。今回、蛍光標識した抗体医薬製剤が静脈内投与後どのくらいの時間で、癌転移巣内の癌細胞および腫瘍血管内皮細胞と反応(結合)するのかを細胞レベルで生体内可視化する。予備実験として、シャーレ上で生着している大腸癌細胞株HT29細胞に蛍光標識したcetuximabを暴露し、生きた癌細胞膜上のepidermal growth factor receptorにcetuximabが結合するかどうかを比較検討した。蛍光顕微鏡観察では蛍光標識cetuximabは生きた癌細胞膜表面に結合したが、蛍光標識ヒトIgGでは結合が見られなかった。今後、蛍光標識した抗体医薬の癌転移巣内での細胞レベルでの薬物動態を二光子励起顕微鏡を用い生体内可視化し、形態学的解析を行う。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:トランスレーショナルリサーチ

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