演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

術前multi-parametric MRIによる前立腺全摘除術後のPSA再発の予測効果に関する検討

演題番号 : O56-2

[筆頭演者]
服部 盛也:1 
[共同演者]
小坂 威雄:1、水野 隆一:1、金尾 健人:2、宮嶋 哲:1、安水 洋太:1、矢澤 聡:1、香野 日高:1、長田 浩彦:1、菊地 栄次:1、三上 修二:3、陣崎 雅弘:4、中川 健:1、谷本 伸弘:4、大家 基嗣:1

1:慶應義塾大医 泌尿器科学教室、2:愛知医科大学 泌尿器科学講座、3:慶應義塾大医 病理学教室、4:慶應義塾大医 放射線診断学教室

 

【目的】Multiparametric-magnetic resonance imaging (mp-MRI)の診断的意義は多く報告されて来ているが、mp-MRIの予後予測効果に関する意義は明らかになっていない。本研究は、MRI陽性所見(MRI-positivity)の前立腺全摘除術後のPSA再発の予測効果についての検討を目的とする。【患者・方法】1999年7月から 2009年12月までに当施設に於いて前立腺全摘除術を施行した症例を対象とした。(検討1)MRIのreportを元に前立腺癌のMRI postivityを判断し、PSA再発の予測効果について検討を行った(n=621)。(検討2)検討1の対象症例のうち、mp-MRIを施行していない症例と経直腸コイルを使用した症例を除外した314例を対象とした。単一の放射線科医が既存のガイドラインに準じて作成したプロトコルに基づき、それぞれのphaseをscore化してMRI postivityを判断した(最も高いscore を原則的に採用し、3点以上を陽性と定義した)。 術後PSA再発を予測する因子についてlog-rank検定、及びロジスティック回帰分析を用いて検討した。【結果】(検討1)MRI positivityは統計学的に直腸診陽性 (p=0.003)、positive core rate≥0.2 (p=0.007)、biopsy GS≥8 (p=0.006)、pathological GS≥8 (p= 0.005)と統計学的に有意に相関した。術後PSA再発を予測する周術期の統計学的に有意な予測因子はPSA≥10(p=0.033)、MRI positivity(p=0.014)、pathological GS≥8(p=0.007)、surgical margin positive(p<0.001)であった。(検討2)MRI positivityは統計学的に直腸診陽性 (p = 0.039)、positive core rate≥0.2 (p <0.001)、biopsy GS≥8 (p < 0.001)、pathological GS≥8 (p= 0.005)と統計学的に有意に相関した。術後PSA再発を予測する周術期の統計学的に有意な予測因子はMRI positivity(p=0.016)、pathological GS≥8(p=0.020)、surgical margin positive(p<0.001)であった。【結論】術前mp-MRIの陽性所見は前立腺全摘除術後のPSA再発の独立した予測因子であり、診断的意義に加えて、PSA再発の予後予測に有用なimaging biomarkerとしての意義が示唆された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:画像診断(イメージング)

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