演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

MD-CT導入後の精巣がんstage1症例、surveillance policyの治療成績

演題番号 : O55-6

[筆頭演者]
湯浅 健:1 
[共同演者]
田中 一:1、浦上 慎司:1、上原 翔:1、助川 玄:1、砂倉 瑞明:1、吉川 慎一:1、山本 真也:1、増田 均:1、福井 嚴:1、米瀬 淳二:1

1:公益財団法人 がん研究会有明病院 泌尿器科

 

【背景】精巣がんstage 1症例はリンパ節転移偽陰性症例があり、経過観察中に再発する症例がみられる。そのためリスクに応じた予防的抗がん化学療法が施行されてきた。当院では1999年にmulti-detector (MD)-CTが導入され、以降stage 1症例に対してはsurveillance policyを中心に治療を行ってきたので、治療成績について報告する。【対象と方法】当院にてMD-CTを導入した1999年以降に胚細胞癌と診断・化療された230人中、stage 1症例は97人。予防的化学療法を施行した5人を除き、surveillance をおこなった92症例を対象とした。10例は補助診断として、FDG-PET/CTを行った。【結果】症例の年齢中央値40歳(17歳から62歳)、セミノーマが54例、非セミノーマが32例、観察期間の中央値は45カ月であった。診断時の血清値はLDH中央値208IU/L(最大値1,115IU/L, 最小値119IU/L), 非セミノーマ症例ではAFP 4.4ng/mL (0.7 ng/mL, 2,477ng/mL), HCG 0.4IU/L未満 (1,300IU/L, 0.4IU/L未満)であった。セミノーマ5例 (9.3%), 非セミノーマ3例 (9.4%)、計8例 (9.3%)に再発を認め、高位精巣摘除後から再発までの期間は3か月から15カ月で中央値10カ月であった。セミノーマ症例では、腫瘍サイズ4cm以上、精巣網浸潤例で30例中4例 (13.3%)に再発を認めた。非セミノーマ症例では脈管浸潤例7例中2例 (23.6%)に再発を認めた。再発例も全例化学療法後にCRとなり、現在NEDである。FDG-PET/CTにて陰性であった10例については再発を認めていない。【結論】MD-CTやPET-CTを標準医療とする現在は、精巣がんstage 1に対してsurveillance policyによる観察・治療が推奨できる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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