演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

血中好中球数は前立腺生検の予測因子となる

演題番号 : O55-5

[筆頭演者]
藤田 和利:1 
[共同演者]
川村 憲彦:1、中田 渡:1、吉田 栄宏:1、佐藤 元孝:1、永原 啓:1、植村 元秀:1、中井 康友:1、中川 勝広:2、谷川 剛:2、今村 亮一:2、細見 昌弘:2、山口 誓司:2、野々村 祝夫:1

1:大阪大院 泌尿器科、2:大阪府立急性期・総合医療セ 泌尿器科

 

目的: PSA値上昇により前立腺生検が行われるが、無症候性の前立腺炎でもPSA値は上昇し、不必要な生検の可能性がある。これまでに我々は初回前立腺生検組織中の多形核白血球が再生検の予測因子となることを報告してきた(Fujita et al, 2011, J Urol)が、初回生検ではこの方法を用いることはできない。今回、簡便なマーカーの探索のため白血球分画に注目し、検討を行った。対象と方法:経直腸的針生検を施行し、明らかな炎症所見認めるものを除いた323名を対象とした。生検前の白血球数、CRP値、白血球分画について生検結果との関連を検討した。結果:203例(62.1%)が生検で癌陽性であった。生検陰性群は生検陽性群に比べ、白血球が有意に高かった(6.1 (3.3 ー 12.1) x 103/µ vs  5.7 (3.2 ー 12.4) x 103/µ)(p =0.04)。白血球分画の中では、好中球数がリンパ球数は生検陰性群は生検陽性群に比べ有意に高かった(p = 0.017)が、他の分画は有意差を認めなかった。多変量解析では好中球数、年齢、PSA値、前立腺体積、PSA densityが有意な生検予測因子であった。好中球数を2900/µにカットオフ値を設定すると、それ以上では57%で生検陽性であったが、それ以下では75%で生検陽性であった。PSA10ng/ml以下の群でも、同様に好中球数は生検陰性群で高く、多変量解析でも有意な生検予測因子であった。結論:日常診療で測定される好中球数は前立腺生検の予測因子となる可能性が示唆された。好中球数が低く、PSA高値を示す男性は前立腺生検を強く勧めるべきであると考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

前へ戻る