演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

PSADはactive surveillance可能な前立腺癌の全摘後の再分類を予測するのに有用である

演題番号 : O55-4

[筆頭演者]
井上 貴博:1 
[共同演者]
寺田 直樹:1、小林 恭:1、山崎 俊成:1、神波 大己:1、木下 秀文:2、松田 公志:2、吉村 耕治:1、小川 修:1

1:京都大学大学院医学研究科 泌尿器科、2:関西医科大学枚方病院 腎泌尿器外科

 

(目的)前立腺癌Low risk症例に対するactive surveillance(AS)は重要な治療方針のひとつだが、適応基準は明確ではない。一部の症例は経過中upstageないしupgrade(reclassification)して根治的治療が必要なことがある。本研究では前立腺全摘を施行したAS可能と思われる症例の病理標本を検討し、術後reclassificationとなりうる症例を術前に予測可能な因子を後ろ向きに解析することである。(対象と方法)術前ホルモン療法を施行していない前立腺全摘症例で 関西医科大学枚方病院で2005年1月から2011年12月までに施行した521例、京都大学病院で2005年1月から 2009年12月までに施行した217例である。 AS可能と判断する基準は、1)PSA≤10ng⁄ml、2)生検Gleason score≤6、3)cT stage≤T2、4)生検陽性コア数2本以下とした。術前因子として1) 年齢、2) 術前PSA、3) 臨床病期 (cT stage)、4) 生検Gleason score、5) PSAD、6)生検陽性本数、7) 生検陽性本数割合を用い、'reclassification'を予測しうる因子を多変量解析した。 (結果)関西医科大学枚方病院では521例中84例がAS可能で、41例(48.8%)がreclassificationされた。一方京都大学病院では217例中57例がAS可能で、26例(45.6%)がreclassificationされ、ほぼ同様な傾向であった。reclassificationを予測する術前因子として、多変量解析の結果、PSADが両施設とも統計学的に有用であった(p<0.006、およびp<0.03)。(考察)PSADは前立腺癌患者でAS可能と思われる症例のなかでGleason score≥7またはpT3を予測する有用な因子と考えられた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:診断

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