演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

超音波用造影剤を用いた軟部腫瘍における超音波画像診断の有用性

演題番号 : O53-2

[筆頭演者]
大戎 直人:1 
[共同演者]
星 学:1、高田 潤:1、岩井 正:1、中村 博亮:1

1:大阪市立大 整形外科

 

【背景】軟部腫瘍の診断における画像情報としてはCT,MRIが用いられるが、非特異的画像所見を呈することが多い。このため、軟部腫瘍の診断は最終的には組織学的同定が必要である。しかし、組織学的同定が得られる前に腫瘍が切除され、その後悪性と診断されるケースは後を絶たない。このようなケースを少しでも減らす方法は無いか。そこで我々は超音波画像診断技術に注目した。超音波画像は急速に画像解析度も向上し、今後更に臨床応用が期待されるModalityの一つである。また第2世代超音波造影剤(Sonazoid)の登場により、詳細な血流評価を行うことができるようになり、その有用性が期待されている。そこで今回我々は、軟部腫瘍診断に超音波検査が有効かどうかを検証している。【対象と方法】2010年3月から2013年4月までに当院整形外科を受診し、組織学的診断の得られた軟部腫瘍161例(良性105例、悪性56例)について検討を行った。平均年齢は58.9歳(1-91歳)。診断機器には超音波器(HITACHI Avius)を用いた。Gray scaleにて腫瘍最大径、深度を、Color Doppler法にてGiovanglion分類(以下G分類)による血流評価を行った。更に腫瘍の弾性を、弾性計測器を用いてその弾性係数を測定し、健常筋組織との弾性比を算出した。【結果】良性腫瘍の各要因における平均値は腫瘍最大径 39.9mm、深度 5.7mmであり、弾性比(n=76)の平均値は0.58となった。悪性腫瘍の各要因における平均値は腫瘍最大径 75.4mm、深度 9.2mm、弾性係数(n=30)の平均値は0.18であった。腫瘍最大径、弾性比、深度において有意差を認めた。血流評価では、G分類3-4を悪性とした場合、造影剤を使用しない場合は感度51.7%、特異度83.6%、正確性 72.5%であったが、造影剤を使用した場合は感度78.8%、特異度70.7%、正確性 73.4%であった。【考察】良性、悪性の鑑別上、超音波検査は有用であり、造影剤を用いることでさらなる有用性が期待できる。

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:画像診断(イメージング)

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