演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

CTにより発見された消化器癌骨転移27例の検討

演題番号 : O53-1

[筆頭演者]
平松 和洋:1 
[共同演者]
柴田 佳久:1、吉原 基:1

1:豊橋市民病院 一般外科

 

【はじめに】近年、CT診断能の進歩や専門医による読影によりCTで発見される無症状の骨転移が増加している。今回我々は、CTで発見された消化器癌骨転移について調査し、無症状で発見される意義について検討した。【対象および方法】2007年1月~2012年12月までの当院消化器癌骨転移例88例のうちCTで骨転移を疑った症例27例について、撮影の契機(無症状の場合は撮影理由)、について調査し、さらに症状の有無により癌種別、Stage、他の遠隔転移の有無、骨転移の性状(硬化、溶骨、混合)、骨転移の分布(単発、多発)周囲腫瘤形成の有無、Skeltal Related Event(SRE)、予防的放射線治療を除いたSRE(真のSRE)、再発SRE(2ndSRE)、骨転移診断からの予後を比較検討した。【結果】無症状17例(初診時スクリーニング10例、化学療法効果判定3例、腫瘍マーカー上昇3例、通常のフォローアップ1例)、有症状10例(疼痛5例、骨折4例、しびれ1例)であった。症状の有無で癌種による明らかな差異はなかったが、骨折の3例(75%)は肝細胞癌であった。StageIII以上の進行癌が全体で22例(81%)と多かったが、有症状の1例はStageIで、無症状、有症状のそれぞれ3例、1例にStageIIがみられ、診断時骨折以外の遠隔転移がみられないものが無症状、有症状例にそれぞれ、9例(53%)、3例(30%)もみられた。骨転移の性質、分布、周囲腫瘤形成で明らかな症状による特徴はなかったが、骨折例の3例(75%)は溶骨性ですべて単発であった。SREは無症状、有症状でそれぞれ12例(71%)、10例(100%)でありこのうち無症状では9例の予防的放射線治療が行われた。これを除いた真のSREは有症状例10例(10/10)に比し無症状例は3例(3/17)と有意に少なかった(p<0.001)。2ndSREは有症状1例、無症状2例で差はなかった。骨転移診断後の予後はKaplan-Meier法で無症状9.6月、有症状13.6月となり症状の有無による違いはみられなかった(p=0.25)。【結語】CTによる無症状の骨転移の発見は、予防的放射線治療を開始でき、真のSREを減少させた。しかし無症状で発見されても、原疾患の予後が不良であるため有症状例と比べ予後の改善には至っていなかった。

キーワード

臓器別:骨軟部

手法別:画像診断(イメージング)

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