演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

広島県のがん医療ネットワークの構築とその支援事業

演題番号 : O51-6

[筆頭演者]
有田 健一:1 
[共同演者]
平松 恵一:1、武田 直也:2

1:広島県医師会、2:広島県

 

【背景】広島県はがん対策によるがん死亡率の減少を目指している。高齢社会の進展によって今後のがん患者の増加が予測されるが、人材を含めて限られた医療資源を効率的かつ効果的に臨床現場に投入することが必要である。【ネットワークの構築】平成20年以後、5大がんの医療ネットワークを構築した。その基本的な考え方は(1)患者目線に立ち、(2)医療レベルの担保された、(3)切れ目のない、(4)安全・安心な医療を提供できるものとするというもので、各ネットワークはそれぞれ「検診・検査施設」、「精密診断施設」、「集学的治療を行う治療施設」そしてその後の「フォローアップ治療施設」という医療の流れに沿った仕組みとなった。県内の医療施設はこの役割の中からどの部分を受け持ってがん患者に貢献するかを決めた上で手あげ方式で参加した。がん別の参加医療施設総数は乳がん178施設、肺がん215施設、肝がん263施設、胃がん303施設、大腸がん269施設(平成25年3月現在)で、それぞれの医療施設名は所在地別に広島県のHPに公表された。【支援事業】がん患者や家族にこのネットワークを紹介する役割は身近なかかりつけ医が望ましい。またそうした医師ががん検診への受診勧奨も行うならば検診率向上も期待できる。そこで演者らは(1)がん医療ネットワークへの紹介や連携、(2)がん検診の受診勧奨、(3)がん医療などに関する情報提供や相談、を自分の診療現場で実践するかかりつけ医を育成することとした。決められた研修を受講したかかりつけ医はがんよろず相談医と呼ばれ、平成25年3月現在427名が活動している。がん患者と接することが乏しい医師をもがん対策に巻き込む仕組みと考えている。【まとめ】がんにつながりをもつ医療施設を中心にがん医療ネットワークを形成してがん医療を推進し、これまではがんとのつながりの乏しかった医療施設にもがんよろず相談医としてがん対策にかかわってもらう仕組みを作った。「フォローアップ治療施設」へのアンケート調査結果を基に、「精密診断施設」や「集学的治療を行う治療施設」の主治医とかかりつけ医で二人主治医制を確立し、一方では医療連携に対する診療報酬上の課題へも取り組もうとする広島県医師会の活動についても述べる予定である。

キーワード

臓器別:その他

手法別:地域連携

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