演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

がん診療連携の推進

演題番号 : O51-5

[筆頭演者]
栗田 啓:1 
[共同演者]
河村 進:1、橋根 勝義:1、舩田 千秋:1、谷水 正人:1

1:国立病院機構 四国がんセンター

 

がんにおける診療連携はなかなかすすまない現況がある.当施設の現況を2013年2月より開始した歯科連携状況を交えて経年的に報告する.【連携パス】胃癌,肝癌はフォローアップのみのパス,大腸癌はこれに内服抗癌剤でフォローアップするパスを加えた.乳癌はホルモン療法のパス,肺癌は抗癌剤内服のパスとした.当施設では,さらにビフォスフォネート剤治療例の顎骨壊死予防パス,前立腺癌のPSAフォローアップパス,全摘後および小線源埋め込み後のパスを加えた.2013年2月からは,愛媛県内共通の連携パスに歯科連携のページを加えた.歯科連携の策定料の算定が診療報酬上認められたのに加え,口腔内衛生が術後肺炎の発症を左右するとしたエビデンスに基づいている.ただ,歯科連携に関しては,現段階では消化管癌,肺癌に限っている.【連携の実施】外来初診時に「かかりつけ医」の確認を行う.連携医療機関として登録された施設の場合は,入院中に連携を持つ旨説明を行い,未登録の場合には,外来時にかかりつけ医の依頼,登録を行う.退院後,病理結果が判明した段階で,最終的に連携の実施判断を行う.以後,コーディネータが連携施設との間を取りもつ.【実施状況】2013年3月までの1年間に,196例に連携パスが稼働した.前立腺癌関連パスが最多で110例,顎骨壊死予防パスが1例,胃癌関連が13例,肺癌関連65例,肝癌関連1例,大腸癌関連2例,乳がん関連4例であった.前立腺関連と肺癌関連が目立っている.診療報酬算定数は172例に達した.歯科連携は,開始まだ3ヶ月であるが,72名が登録されている.一方で,過去1年前に稼働した連携パスは67例であったので1年後の伸びが著しい.前立腺癌関連パスがやはり最多で42例,顎骨壊死予防パスが11例,胃癌関連が8例,肺癌関連4例,肝癌関連2例であった.診療報酬算定数は19例に過ぎなかった.【考察とまとめ】術後に患者を担当する医師の意識が最も関連する.外来で担当する患者数も大いに関連している.また,トップダウンで指示系統がハッキリとしている担当科の伸びが大きい.当施設では,愛媛県全体での連携を推進するために施設内に地域診療連携支援センターを設立して研修会を開催し,シーズの面から愛媛県全体での連携を進めている.また,患者・家族支援センターを開設して,ニーズの面からの意識付けと掘り起こしを図っている.

キーワード

臓器別:その他

手法別:地域連携

前へ戻る