演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

がん地域連携クリティカルパス導入後1年、2年時の使用状況に関する調査

演題番号 : O51-2

[筆頭演者]
甲斐田 剛圭:1 
[共同演者]
大竹 秀幸:1、地下 奈緒:1、樋口 和美:1、石牟禮 亜香:1、矢立 雅章:1、嘉村 基樹:1、江藤 二男:1、生田 義明:1、田浦 尚宏:1、木村 正美:1

1:人吉総合病

 

【目的】がん対策基本法において、5大がんの地域連携クリティカルパスの導入が求められていることから、がん診療地域連携クリティカルパスの作成や導入に関しての報告は増加してきている。しかし、導入後の使用状況や逸脱に関する報告は現在のところ渉猟できない。今回,われわれはがん診療地域連携クリティカルパスの導入後1年、2年経過時における使用状況,特にクリティカルパスの逸脱とその原因を調査した。【方法】熊本県人吉球磨地域の地域がん診療拠点病院である当院は、熊本県版地域連携クリティカルパス(以降、私のカルテ)の導入を積極的に行っており、導入件数は平成 22年度149件、平成23 年度115件、平成24年度88件で、合計352件に達した。平成22,23年度に導入した264件の癌腫別の内訳は、乳がん76件、大腸がんが66件、胃がん58件、肺がん33件、肝がん30件、卵巣がん1件であった。私のカルテの使用状況と逸脱に関する評価は、診療録ならびに患者受診時に私のカルテを調査し、導入時に決定された共同診療計画に基づいた診療がなされている場合を継続使用とした。逸脱は、診療録より原因を抽出した。また、共同診療計画に基づいた期日に診療が実施されていない例は、予定より 3ヶ月以上の期間にわたり受診がない例を逸脱と定義し、受診がなく診療録では逸脱の原因が解らない例に関しては、かかりつけ医や患者に電話で聞き取り調査を行った。【結果】平成22年度導入の149件は、1年経過時の継続使用率は132件(88.6%)で、2年経過時は111件(74.5%)であった。平成23年度導入の115件は、1年経過時の継続使用率は 96件(83.5%)であった。逸脱件数は合計で6 0件で、その原因は、癌の進行29件、患者の死亡10件、他疾患の加療の為7件、患者の要因5件、かかりつけ医の要因1件、不明8件であった。癌腫別の逸脱率は、肝がん11件(36.7%)、肺がんが12件(36.4%)、胃がん16件(27.6%)、大腸がん15件(22.7%)、乳がん9件(11.8%)であった。【結論】がん診療地域連携クリティカルパスの導入後80%以上が一年使用され,逸脱された原因の多くは癌の進行,死亡であった.さらに詳しい検討を行い連携強化に努めたい。

キーワード

臓器別:その他

手法別:地域連携

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