演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

High grade・T1膀胱癌における,2nd TUR後のBCG膀注療法の効果

演題番号 : O50-4

[筆頭演者]
山田 徹:1,3 
[共同演者]
河田 啓:3、高木 公暁:1、土屋 邦洋:1,3、石田 健一郎:3、河合 篤:1、加藤 成一:1、谷口 光宏:1,3、玉木 正義:1、高橋 義人:3、出口 隆:2

1:岐阜尿路上皮癌研究グループ、2:岐阜大院医泌尿器科学、3:岐阜県総合医療セ泌尿器科

 

【緒言・目的】非筋層浸潤性膀胱癌(NMIBC)のhigh grade・T1症例には, 再発・進展予防の術後BCG膀注が推奨されている.また、正確な病期診断と完全切除を目的に2ndTURが推奨されている.しかし,2ndTUR後のBCG膀注の効果は検討段階である.とくに残存腫瘍の有無とBCG膀注の検討が必要である.そこで今回,NMIBC・high grade・T1で,2ndTURをした症例において,残存腫瘍の有無,追加治療と再発率,進展率との関係を検討した.【対象と方法】2008年12月から2012年5月に施行されたTUR-BT症例の病理結果がhigh grade(G2-3)・T1 で、2nd TURを施行した46例を対象とし,レトロスペクティブに検討した.患者背景は,年齢69±9.9才(中央値±SD),男性/女性:42/4,初発/再発:40/6,単発/多発:26/20,有茎/広基:23/23,乳頭/非乳頭:33/13,腫瘍径:16.5±11.1mm.1st TUR病理は,G2/G3:18/28,随伴CISあり/なし:4/42であった.【結果】2ndTURまでの期間は48±14日.観察期間373±362日.2ndTUR病理は,腫瘍残存あり/なし:19/27(残存率44.2%),pTis/Ta/T1/≧T2:5/2/11/0,G1/G2/G3:3/8/8.2ndTUR後の追加治療は,残存腫瘍あり群19例:THP膀注7例,BCG導入膀注12例(維持膀注2例,コンノート株12例).残存腫瘍なし群27例:THP膀注2例,BCG導入膀注17例(維持膀注1例,コンノート株41.5mg7例,81mg8例,東京株40mg2例),なし8例. 非再発率を以下の4群に分けてKaplan-Meier法で比較した.(1)残存腫瘍あり・BCG膀注あり12例,(2)残存腫瘍なし・BCG膀注あり17例,(3)残存腫瘍なし・BCG膀注なし10例,(4)残存腫瘍あり,THP膀注あり7例.2年非再発率は,(1)群88.9%,(2)群77.1%,(3)群58.3%,(4)群21.4% であった.Log-rank testで,残存腫瘍ある(1)と(4)間でP=0.069,残存腫瘍ない(2)と(3)間でP=0.848,BCG使用した(1)と(2)間でP=0.640 で有意差なし,(2)と(4)間でのみP=0.034*,で有意差があった.BCG使用群(29例)とBCG非使用群(17例)間では,P=0.085で有意差を認めなかった.進展率は,残存腫瘍あり群で3例(15.8%),残存腫瘍なし群で2例(7.4%),有意差なしであった.【考察・結論】残存腫瘍の有無があってもBCGを使用した群間には大きな差がなく,残存腫瘍がなくてBCGを使用しない群の再発率が悪い傾向にあった.2ndTURで残存腫瘍がなくてもBCG膀注療法を追加するべきか、今後の多数例の検討を要する.

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:化学療法

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