演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行性腎癌に対して一次治療としてのTKI投与後の二次治療の検討

演題番号 : O50-2

[筆頭演者]
本郷 文弥:1 
[共同演者]
大石 正勝:1、上田 崇:1、中村 晃和:1、納谷 佳男:1、三神 一哉:2、伊藤 吉三:3、河内 明宏:1、三木 恒治:1

1:京都府立医科大学 泌尿器外科、2:京都第一赤十字病院、3:京都第二赤十字病院

 

【目的】腎癌に対する薬物療法は分子標的薬が広く投与されるようになり、一次治療においてもTKIを中心とした治療が行われるようになってきたが、分子標的薬1剤での治療効果は限界があるため、他の分子標的薬を用いるシークエンシャル投与が必要となる。一方、セカンドライン以降の治療については明瞭な指針が示されているとは言いがたい。今回、我々は一次治療としてTKIを投与後に二次治療を行った症例についてレトロスペクティブに検討を行った。【対象と方法】これまでに我々は進行性腎癌121例に対して分子標的治療を行った。そのうち免疫療法の治療歴がなく、一次治療としてTKIを投与した後に分子標的薬による二次治療をおこなった症例は19例(男性15例、女性4例)で、年齢は38-85歳(平均65歳)であった。MSKCC分類はFav 4例、Int 13例、Por 2 例であった。その内訳はTKI - mTORi 11例(Sun - Eve 10例、 Sor - Eve 1例)、TKI - TKI 8例(Sun - Axi 4例、Sun - Sor 3例、Sor - Sun 1例)であった。治療薬の変更は病勢進行によるものが15例、有害事象によるものが4例であった。それらの投与期間について検討を行った。【結果】 投与期間はTKI - mTORi(n=11)は13.7ヶ月、TKI - TKI(n=8)は11.8ヶ月であった (n.s.)。また、Sun - Eve(n=10) 、Sun - Axi(n=4)はそれぞれ13.5ヶ月、14.3ヶ月であった(n.s.)。【結語】一次および二次治療の総投与期間についてはTKI - TKI投与群とTKI - mTORi投与群はほぼ同様であった。ただし、TKI - TKIの症例のうち二次治療としてAxitinibを投与した症例については現在全例投与を継続していることや症例数が少ないため、今後さらなる検討が必要と考えられた。現在、様々な臨床試験が進行中であるので、今後それらの結果を踏まえて最適なシークエンシャル治療が明らかになることが期待される。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

前へ戻る