演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

頭頸部癌治療における放射線性口内炎重篤化予防のための特製アミノ酸配合物の有効性

演題番号 : O5-3

[筆頭演者]
高後 友之:1 
[共同演者]
山下 徹郎:1、上田 倫弘:1、林 信:1、重冨 俊夫:2、宮本 大規:2、長谷川 泰久:3、立花 弘之:4

1:恵佑会札幌病 歯科口腔外科、2:名古屋市立大 院 歯科口腔外科、3:愛知県がんセ 頭頸部外科部、4:愛知県がんセ 放射線治療部

 

【背景及び目的】頭頸部癌領域の放射線療法で最も問題となる毒性の一つに、口腔粘膜炎(以下口内炎)が挙げられる。重篤化した口内炎は、QOL低下のみならず、放射線治療の中断となり、治療成績の低下につながる。口内炎の重篤化の予防は治療完遂に必須である。われわれは、放射線治療を受ける頭頸部癌患者を対象に、特製アミノ酸配合物(AboundTM)を応用することにより、重篤な口内炎を制御できるかを明らかにするための、多施設共同臨床第2相試験を企画した。【対象】頭頸部癌患者で、放射線療法、あるいは化学放射線療法として、口腔領域に総線量50Gy以上の照射を計画した患者を対象とした。【方法】口内炎(CTCAE Ver.3.0 Grade 2)発症後に特製アミノ酸配合物を1日48g摂取開始し、放射線治療終了まで投与し、その間の口内炎の評価を行った。主要評価項目は、Grade 3以上の口腔粘膜炎(診察所見、あるいは機能・症状)の頻度である。【結果】2011年5月から2013年5月の間に放射線治療、化学放射線治療を施行された頭頸部癌患者で、口内炎Grade2発症した患者40例が登録された。患者背景は、性別は男性33例、女性7例、年齢中央値58.5歳(範囲:33~73歳)、治療方法は、放射線療法4例、化学放射線療法36例、特製アミノ酸配合物投与期間中央値25.5日(範囲:8~62日)であった。口内炎の重症度については、Grade4 2例(5%) Grade3 13例(32.5%) Grade2 25例(62.5%)であった。重篤な口内炎である、Grade3、4を合わせると15例(37.5%)であった。放射線治療完遂割合は100%であった。【結語】口内炎発症後に投与した特製アミノ酸配合物により、口内炎の悪化の予防につながることが示唆された。口内炎の悪化の予防により患者の治療中のQOLの向上もさることながら、間接的に成績の向上に寄与することも期待される。

キーワード

臓器別:口腔

手法別:支持療法

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