演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

大腸癌化学療法における成分栄養製剤エレンタールの口内炎予防効果に及ぼす因子の検討

演題番号 : O5-1

[筆頭演者]
緒方 裕:1 
[共同演者]
田中 克明:1、白水 和雄:2

1:久留米大学医療センター 外科、2:久留米大学病院外科

 

(目的)教室では大腸癌化学療法誘発口内炎が成分栄養製剤エレンタールの投与で予防できることを報告してきた。今回、その効果を規定する因子を検討し若干の知見を得たので報告する(対象と方法)2008年9月より2010年12月までの進行再発大腸癌に対する化学療法、または術後補助化学療法施行中にgrade 1-3の口内炎を認めた大腸癌22例に対し、原則として口内炎がgrade 1以下に改善後、可及的にエレンタール80 g/300 kcal/dayを服用しつつ同様の化学療法を再開した。エレンタール投与は2コース行い、各コースにおける口内炎の改善度(2 grade改善を著効、1 grade改善を有効)と口内炎発生時のgrade、エレンタール服用量、エレンタール投与コース(1または2コース目)、5-FU系薬剤減量の有無、好中球減少や下痢など他の有害事象の程度と改善度、体重減少、血清アルブミン値、経口摂取量の変化を検討した。(結果)grade 3口内炎の2例に5-FU、Grade 2の3例に5-FUまたは経口FU剤を減量した。全44コース中口内炎著効は14コース、有効は24コースおよび無効6コースであった。口内炎予防効果と関連する因子は、エレンタールの服用量と前コース投与、5-FU減量および好中球減少改善であった。一方、エレンタール服用後に一過性の下痢を認める症例では前述の因子にかかわらず口内炎予防効果は軽微であった。(考察と結語)大腸癌化学療法誘発口内炎は5-FUなど薬剤の減量や適切な口腔内ケアのもとエレンタール継続的服用によりコントロールできる可能性が示唆された。また、エレタール服用による下痢は効果不良因子であったことから、エレンタール成分の吸収が口内炎予防に重要と思われた。

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:支持療法

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