演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

限局性前立腺癌に対するI-125密封小線源療法のPSA再発予測因子の検討

演題番号 : O49-6

[筆頭演者]
福森 知治:1 
[共同演者]
仙崎 智一:1、川中 崇:2、久保 亜貴子:2、古谷 俊介:2、香川 純一郎:1、小森 政嗣:1、布川 朋也:1、武村 政彦:1、山本 恭代:1、山口 邦久:1、井崎 博文:1、高橋 正幸:1、生島 仁史:2、金山 博臣:1

1:徳島大学 泌尿器科、2:徳島大学 放射線科

 

【目的】当院では2004年7月から2013年4月までの期間に、限局性前立腺癌に対してI-125密封小線源療法を513例に施行した。今回、小線源治療施行後2年以上経過観察した360例で、PSA再発の予測因子を検討した。【対象と方法】対象は限局性前立腺癌でI-125密封小線源療法を施行し、少なくとも2年以上経過観察した360例である。臨床病期は、T1c 292例、T2a 35例、T2b 27例、T2c 6例、Gleason scoreは、6以下が215例、7が117例、8以上が33例であった。平均年齢は67.3歳(49-81歳)で、生検時の平均 PSA値は8.83 ng/ml(3.1-29.8 ng/ml)であった。D’Amicoのリスク分類では、低リスク群162例、中間リスク群149例、高リスク群49例で、小線源単独治療群が142例、neoadjuvant ホルモン治療併用群が218例であった。外照射併用群、adjuvantホルモン治療併用症例は除外した。PSA再発のcutoff値はnadia+2.0 ng/mlに設定した。PSA再発の候補因子として、年齢、リスク分類、neoadjuvant ホルモン治療の有無、前立腺容積、線源の挿入方法、前立腺照射線量(BED)を単変量および多変量解析で検討した。【結果】平均観察期間は60.7ヶ月 (24-100ヶ月)であった。リスク分類別のPSA非再発生存率は、低リスク群、中間リスク群、高リスク群で、それぞれ98.1%(159/162例)、91.9%(137/149例)、85.7%(42/49例)であった。neoadjuvant ホルモン治療の有無、前立腺容積(30mL以上と未満)、線源の挿入方法(術直前プラン法と術中プラン法)ではPSA再発に有意差を認めなかったが、前立腺の照射線量(BED)が200Gy以上の症例では有意にPSA非再発率が高かった(99.3 vs. 90.7%, p=0.0109)。単変量解析では、リスク分類(p=0.0225)と前立腺照射線量(BED)(p=0.0346) がPSA非再発の有意な因子であり、多変量解析では前立腺照射線量(BED)が唯一独立したPSA再発の予測因子であった(p=0.0349)。【結語】前立腺密封小線源療法のPSA再発の最も有用な予測因子は前立腺照射線量(BED:200 Gy以上)であった。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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