演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

ヨウ素125密封小線源療法後の局所再発例に対する救済小線源治療の経験

演題番号 : O49-5

[筆頭演者]
中村 憲:1 
[共同演者]
小林 裕章:1、玉城 光由:1、矢木 康人:1、香野 友帆:1、西山 徹:1、戸矢 和仁:2、萬 篤憲:2、斉藤 史郎:1

1:国立病院機構東京医療センター 泌尿器科、2:同院 放射線科

 

【緒言】限局性前立腺癌に対するヨウ素125密封小線源療法(BT)は、根治的治療法の1つとして確立している。その中で治療後に再発を来たした場合の救済治療として再度の局所治療が望まれている。【目的】限局性前立腺癌に対するBT後、局所再発と診断された症例のうち救済小線源治療(salvage BT)を行った8例について検討し、salvage BTの救済療法としての有効性および安全性を検討する。【対象と方法】2003年9月から2012年3月までに当院で前立腺癌に対してBTを行った1845症例のうち、治療後にPSAの上昇を認め局所再発の診断のために経会陰的前立腺針生検(TPBx)を47例に施行した。生検陽性は19例あり、そのうちsalvage BTを施行した8例を対象とした。salvage BTの適応は初回治療にて直腸・尿道線量が過剰になっていない症例としている。【結果】salvage BTを行った8例の初回治療時年齢中央値は64.5(56-71)歳、診断時PSAは9.35(4.73-21.8)ng/ml、T stageはT2aが5例、T2bが3例であった。Gleason scoreは6が6例、7が1例、8が1例、7例で治療前のホルモン療法が行われていたがBT後はすべて中止されている。外照射併用療法が2例、V100は97.6%であった。初回治療からTPBxまでの期間は57.5(39-87)か月、採取検体平均本数は30.9(21~48)本、陽性コア率は0.03~0.24%であった。そのうちGleason scoreが癌診断時より上昇した例は5例あった。TPBx陽性の部位を集計すると直腸側、尿道周囲が多い傾向にあった。初回治療時の線量分布(1か月後CT )とTPBx陽性coreのaddressを比較するとcold spotと一致する傾向にあった。salvage BTの処方線量は145Gyで行っており、初回治療からsalvage BTまでの期間は63.5(41-91)か月、治療後経過観察中央期間は29.5(15-40)か月、V100は98.89%、D90は128.46Gyであった。重篤な副作用や合併症は認めておらず安全性は確認された。8例のうち5例はsalvage BT後にPSA値の低下を認め経過良好である。3例は治療後もPSA値は上昇を続けホルモン療法へと移行した。【結語】salvage BTを行った8症例において重篤な合併症は認めていない。NCCNのガイドラインでは放射線治療後の救済治療としてBT、根治的前立腺摘除術、cryotherapyが推奨されており、salvage BTは国内において積極的に検討される治療法と考えた。現在salvage BTでは前立腺全体へ照射しているが今後、より安全性が高いとされるfocal therapyを考えていく所存である。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

前へ戻る