演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

前立腺全摘除術後のPSA再発に対する救済放射線療法の検討

演題番号 : O49-1

[筆頭演者]
山本 致之:1 
[共同演者]
城 沙也佳:1、関井 洋輔:1、野々村 大地:1、米田 傑:1、野村 広徳:1、高田 晋吾:1、松宮 清美:1、高原 圭子:2、岡本 欣晃:2

1:大阪警察病院泌尿器科 、2:大阪警察病院放射線治療科

 

【目的】前立腺癌に対し前立腺全摘除術後、PSA再発症例に対する救済放射線療法(SRT)の成績に関して検討した。【対象と方法】2004年11月~2012年7月に前立腺全摘除術後PSA再発症例に対しSRTを施行した55例を対象とし、PSA非再発率、癌特異的生存率、全生存率に関して後方視的検討を行った。手術は全例、恥骨後式前立腺摘除術を施行した。照射方法は3DCRTを使用した(66-70Gy)。術後PSA再発に関して、2011年4月までは術後PSA 0.1ng/mlを超えた時点を、2011年5月以降は術後PSA 0.2ng/mlを超えた時点をPSA再発日とした。SRT後のPSA再発に関して、PSA 0.2ng/mlを超えた時点をPSA再発日とした。PSA非再発率、生存率の検討はKaplan-Meier法を用い、統計学的検討はログランク検定を用い、p < 0.05を有意とした。【結果】手術時年齢の中央値が64歳(53~74歳)、SRT後の観察期間が39ヶ月(2~97ヶ月)、術前PSAが10.61 ng/ml (5.22~45)で、pT3以上が26例(47.3%)であった。手術時のGleason score(GS)が6以下を6例(10.9%)、7を26例(47.3%)、8以上を23例(41.8%)認めた。神経温存を23例(41.8%)に施行した。前立腺外浸潤を23例(41.8%)、外科的切除断端陽性を35例(63.6%)、精嚢浸潤を5例(9.1%)、リンパ管浸潤を12例(21.8%)認め、リンパ節転移は認めなかった。手術からSRTまでの期間が20ヶ月(4~94ヶ月)、SRT開始時のPSAが0.11 ng/ml (0.01~2.65)、PSA倍加時間は3.8ヶ月(0.67~56)であった。照射線量は66Gyが45例(81.8%)、70Gyが9例(16.4%)であった。内分泌療法を11例(20%)に併用した。SRT施行後のPSA再発を19例(34.5%)に認め、PSA非再発率は2年で63.6%、5年で61%であった。5年癌特異的生存率、全生存率はそれぞれ100%、98.1%であった。PSA再発危険因子として手術時GS(p = 0.002)、リンパ管浸潤(p = 0.009)、神経温存有無(p = 0.027)で有意差を認めた。【結論】前立腺全摘除術後のPSA再発症例に対しSRTを施行し、良好な成績を認めた。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:放射線治療

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