演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

九州大学病院における1期非小細胞肺癌に対する体幹部定位放射線治療の治療成績

演題番号 : O47-3

[筆頭演者]
浅井 佳央里:1 
[共同演者]
中村 和正:1、塩山 善之:2、佐々木 智成:1、大賀 才路:1、吉武 忠正:3、篠藤 誠:1、寺嶋 広太郎:1、松本 圭司:1、馬場 眞吾:1、平田 秀紀:4、本田 浩:1

1:九州大院医臨床放射線科学、2:九州大院医重粒子線がん治療学、3:九州大院医九州連携臨床腫瘍学、4:九州大院医保健学科

 

【目的】当院における1期非小細胞肺癌に対する体幹部定位放射線の治療成績について報告する。【対象と方法】2003年8月から2012年8月に当院にて定位放射線治療を施行した原発性肺癌428例のうち、以下の選択基準を満たす109例を対象とした。選択基準は、1)組織学的に非小細胞肺癌と確定していること、2)6ヶ月以上の経過観察期間があること、3)重複癌がないこととした。全症例についてKaplan-Meier法を用いて、3年全生存率、3年無増悪生存率を算出した。また、T-stage別および組織型別の3年無増悪生存率を算出した。さらに予後因子解析として、年齢(78歳以上および未満)、性別、cT-stage、組織型(腺癌または扁平上皮癌)、SUVmax(5以上および未満)の各因子についてlogrank検定を用いて無増悪生存率の差を比較した。【結果】症例の内訳は、男性79例、女性30例、年齢の中央値は78歳(60-91歳)、組織型は腺癌64例、扁平上皮癌36例、大細胞癌4例、非小細胞肺癌5例、cT-stageはcT1a期19例、cT1b期50例、cT2a期40例、経過観察期間の中央値は26ヶ月(6-85ヶ月)であった。尚、定位放射線治療を行った臨床的経緯は、手術拒否33例、手術不能67例、不明9例であった。全症例での治療成績は、3年全生存率82.6%、3年無増悪生存率58.0%であった。cT-stage別および組織型別の3年無増悪生存率は、それぞれcT1a:72.1%、cT1b:59.2、cT2a:48.8%、腺癌:69.7%、扁平上皮癌:35.8%、大細胞癌:0%であった。予後因子解析では、組織型が扁平上皮癌であること、およびSUV max高値であることが有意な予後不良因子であった。【結論】当院での定位放射線治療の成績は、過去の報告と遜色ないものであった。扁平上皮癌、SUV max高値の腫瘍は再発率が高く、再発リスクに応じた治療強度の変更も検討すべきと考えられた。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:放射線治療

前へ戻る