演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

局所進行非小細胞肺癌への化学放射線療法の治療成績と晩期有害事象に関する検討

演題番号 : O47-1

[筆頭演者]
牛島 弘毅:1 
[共同演者]
齊藤 吉弘:1、楮本 智子:1、大久保 悠:1、川原 正寛:1、酒井 洋:2、栗本 太嗣:2、須藤 淳子:2、秋山 博彦:3、木下 裕康:3、中島 由貴:3

1:埼玉県立がんセ 放射線治療科、2:埼玉県立がんセ 呼吸器内科、3:埼玉県立がんセ 胸部外科

 

【目的】現在本邦では、局所進行非小細胞肺癌の標準治療は化学放射線療法とされている。手術不能な局所進行非小細胞肺癌に対し、ドセタキセル、プラチナ系抗がん剤を併用した化学放射線治療を施行し、その長期予後および晩期有害反応の解析を行ったので報告する。【方法】2003年1月から2010年12月までに根治的化学放射線療法を施行した局所進行非小細胞肺癌180例(IIIA:78名、IIIB:102名)を対象とした。病期分類はUICC TNM分類第6版を使用し、悪性胸水症例は解析対象外である。生存例の観察期間は中央値51か月(16-98か月)、年齢の中央値66歳(28-83歳)、性別は男性154名、女性26名である。放射線治療は総線量60Gy/30fr.を基本とし、プラチナ系抗癌剤(シスプラチンまたはカルボプラチン)+ドセタキセルを同時併用するプロトコールである。また33症例には化学放射線療法後、縮小した病変に対して腫瘍摘出術が施行された。生存率についてはKaplan-Meier法を、晩期有害反応についてはNCI-CTCAE ver.4を用いて評価した。また、肺の照射線量についてはDose-Volume Histgram(DVH)から解析を行った。【結果】生存期間の中央値は23か月(IIIA:29か月、IIIB:21か月)であり、全累積生存率は、3年46%(3A:63%、3B期:34%)、5年36%(3A:47%、3B:28%)であった。病理組織別では扁平上皮癌が3年49%、5年40%、腺癌が3年43%、5年31%であった。全体の無再発生存症例数は3年39例、5年25例であった。再発様式を確認できた118症例の初回再発部位は局所(照射野内+照射野辺縁)44%、遠隔転移56%であった。手術施行症例の観察期間は中央値35か月(9-98か月)であり、化学放射線治療の組織学的効果はEf3が16例(48%)に認められた。手術施行症例では12例が4年生存を得られていた。放射線肺臓炎については、Grade3以上が9例(5%)で認められ、それぞれGrade3/4/5が5/0/4例(2.8/0/2.2%)であった。【結語】手術不能の局所進行非小細胞肺癌に対する化学放射線療法の治療成績を報告した。本治療法の晩期有害反応としての放射線肺臓炎の発生率は許容範囲内と考えられた。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:放射線治療

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