演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

非小細胞肺癌における体表面積のゲフィチニブ投与後の生存への影響に関する検討

演題番号 : O46-1

[筆頭演者]
工藤 健一郎:1 
[共同演者]
堀田 勝幸:1、吉岡 弘鎮:2、國政 啓:2、坪内 和哉:2、岩破 将博:2、尾瀬 功:2、市原 英基:1、瀧川 奈義夫:2、谷本 光音:1、木浦 勝行:1

1:岡山大学病院 呼吸器・アレルギー内科、2:岡山肺癌治療研究会

 

背景:通常抗癌剤投与量は、患者間での薬物動態のばらつきをなくすため、体表面積(BSA)に基づいて決定される。しかし、EGFRチロシンリン酸化キナーゼ阻害薬であるゲフィチニブは250mg/日の固定用量で承認されている。我々はゲフィチニブが投与された非小細胞肺癌患者の前向きコホートデータを用いて、BSAがゲフィチニブの有効性にどのような影響を及ぼすかを検討した。方法:2007年7月~2012年3月にゲフィチニブ治療を受けた非小細胞肺癌患者154人を対象とした。BSAと生存との関連はログランク検定とCox比例ハザードモデルを用いて評価した。結果:BSA中央値は1.42 m2であった。BSAのカットオフを1.5 m2とした場合、BSAの大小による無増悪生存期間(PFS)の群間差はみられなかった(BSA>1.5 m2群、ハザード比:1.12, 95%信頼区間:0.66-1.92、BSA<1.5 m2群、1.67, 0.86-3.44)。一方、EGFR遺伝子変異陽性患者(125人、81%)に特化した場合、BSA>1.5 m2の患者はBSA<1.5 m2の患者よりも有意にPFSが不良であった(1.59, 1.01-2.51)。結論:全例を対象とした場合、PFSに対するBSAの影響は認められなかったが、EGFR遺伝子変異陽性患者のみにおいてはBSAが大きい場合PFSが不良であり、このことからBSAに基づいた投与量調節の必要性が示唆された。

キーワード

臓器別:肺・縦隔・胸膜

手法別:分子標的治療

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