演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における同時性両側性腎細胞癌の検討

演題番号 : O42-4

[筆頭演者]
水谷 一夫:1 
[共同演者]
伊藤 文夫:1、中澤 速和:1

1:東京女子医科大学 東医療センター 泌尿器科

 

【緒言】同時性両側性腎細胞癌は、腎癌患者の約2-3%に過ぎないとされるが、その多くの症例で、癌制御と腎機能温存を両立させることに苦慮することが多い。更に近年治療法が手術のみでなく、薬物療法の選択肢も増え、より治療法が複雑となっている。また特に一施設で多くの症例を検討することが難しいため、治療法は施設ごとに異なる場合もある。今回、我々は自験例における治療選択と成績について検討したので報告する。【対象】対象は当院で2008年から2012年までの期間に経験した同時性両側性腎細胞癌13例である。男性9例、女性4例で初回手術時の年齢は平均63歳であった。【結果】初期治療後の当院での平均観察期間は28ヶ月(1-108ヶ月)で癌死は2例であった。組織型は12例がclear cell typeで1例がChromophobe typeであった。13例の中、初回に腎摘除術と対側の部分切除術を施行し症例は1例で、術後15ヶ月で癌死した。残りの12例の初回治療は腎摘除術7例、腎部分切除術5例であった。初回治療で腎摘除術を施行した7例中、2期的に4例に対側の腎部分切除術を施行した。残りの3例中2例は2期的手術なしで経過観察中である。残りの1例は術後5か月で癌死した。初期治療として腎部分切除を施行した5例中4例は2期的手術として対側の腎部分切除が施行され、残りの1例は2期的手術なしで経過観察中である。2期的手術施行せず経過観察中の3例は2010年以降の症例であるが全例分子標的薬などは使用していない。癌死した2例を除き、どの症例も当院での経過観察中、維持透析は施行せず、血清Crは全例2.5mg/dl以下であった。【結論】当院で経験した同時性両側性腎細胞癌13例中 癌死2例以外は、全例腎機能の温存が達成され、癌のコントロールがなされていた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:手術療法

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