演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

腎細胞癌有転移例におけるcytoreductive nephrectomyの予後解析

演題番号 : O42-2

[筆頭演者]
土屋 邦彦:1 
[共同演者]
篠原 信雄:1、宮島 直人:1、丸山 覚:1、安部 崇重:1、野々村 克也:1

1:北海道大院腎泌尿器外科学

 

【目的】初診時遠隔転移を有する腎細胞癌症例におけるcytoreductive nephrectomyの予後と関連する因子についてretrospectiveに検討した。【対象】1995年より2005年までに当科と関連施設で経験したM1症例は256例、このうち腎摘除術を施行した症例は165例であった。【結果】165例の全生存期間中央値は25ヵ月で、非施行91例の全生存期間中央値は7ヵ月であった。単変量解析/多変量解析の結果、肝転移の有無、CRP(0.3mg/dl超)、補正Ca(10mg/dl超)の3因子が全生存期間の有意な予後不良因子であった。この3つをリスク因子として、因子0をlow-risk群(29例)、1因子をintermidiate-risk群(77例)、2因子以上をpoor-risk群(18例)の3群に分けると、それぞれの全生存期間中央値が48ヵ月、22ヵ月、11ヵ月であり、2年生存率が81%(95%CI 67-96)、48%(95%CI 36-59)、18%(95%CI 0-36)であった(log-rank P<0.0001)。このリスク分類のc-indexは0.701で、poor-risk群と腎摘除術非施行例の比較では全生存期間に有意差を認めなかった(P=0.094)。【結語】cytoreductive nephrectomy後の全生存期間を予測するリスク分類を確立した。この結果から、poor-risk群はcytoreductive nephrectomyをしても予後を改善しないと考えられた。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:手術療法

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