演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

多発性転移性脳腫瘍に対するガンマナイフ単独治療成績 前向き多施設共同研究

演題番号 : O4-3

[筆頭演者]
芹澤 徹:1 
[共同演者]
The JLGK0901 Study Group:2

1:築地神経科クリニック 東京ガンマユニットセンター、2:日本ガンマナイフ研究会

 

【目的】 JROSG99-1 studyにより4個以下の転移性脳腫瘍に対するSRS単独治療の有効性が確立された.今回,日本ガンマナイフ研究会主導で行われた前向き多施設共同研究・JLGK0901 study(UMIN ID: 00001812)を紹介し,その最終結果を報告する.本臨床試験の主目的は,Gamma Knife(GK)単独治療において,SRS単独治療のエビデンスがある2-4個症例に対する5-10個症例の非劣性を証明することにある.【方法】適格基準は,新規に脳転移と診断,転移個数10個以下,最大径30mm未満,総腫瘍体積15 cc以下,癌性髄膜炎なし,KPS 70%以上である.Primary endpointは生存,必要症例数は1200例,デルタ値を0.3とした.なおSecondary endpointは,新規病変,髄膜播種,追加GK,追加全脳照射,神経死,神経機能低下,高次脳機能の7項目とした.【結果】2009年2月から2012年2月に1206例が登録され,プロコール違反2例,離脱希望10例を除外した1194例で解析を行った.男性723例、女性471例.年齢は30-91(中央値66)歳,原発臓器は肺912例,乳房123例,消化管85例,腎36例,その他38例であった.転移個数により単発をA群(455例),2-4個をB群(531例),5-10個をC群(208例)に分類した.各群間の患者背景で有意差を認めたのは,総腫瘍体積のみで,年齢,性別,原発巣,KPS,頭蓋外病巣の進展度,最大病巣の大きさ,神経症状には差を認めなかった.MSTはA群13.9か月,B群10.9か月,C群10.9か月であった.A群はB群,C群(p=0.001,p=0.017)に比して有意に長かったが,B・C群間には差はなかった(HR: 0.974,95% CI: 0.806-1.177,p=0.78).多変量解析でもB・C群間に有意差を認めなかった(HR: 0.993,95% CI: 0.819-1.204,p=0.94).GK治療関連合併症において,また髄液播種発生以外は他に定めたSecondary endpointの6項目において,B・C群間で有意差はなかった.【結論】本研究により,GK単独治療を行った5-10個症例の2-4個症例に対する非劣勢が生存において証明され,5-10個脳転移に対するGK単独治療の有用性がEvidence level IIで確立されたといえる.

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:臨床試験

前へ戻る