演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

神経膠腫の手術におけるPET検査の有用性

演題番号 : O4-1

[筆頭演者]
三宅 啓介:1 
[共同演者]
畠山 哲宗:1、四宮 あや:1、河井 信行:1、田宮 隆:1

1:香川大学 医学部 脳神経外科

 

【目的】分子イメージとして、さまざまな核種を用いたPET検査が開発され、診断および治療の評価に用いられている。我々は、糖代謝の評価にFDG、アミノ酸代謝の評価にMET、核酸代謝の評価にFLTおよび4DST、さらに低酸素領域の評価にFMISOを使用し、これまで神経膠腫の悪性度などの診断における有用性について報告してきた。神経膠腫は同一腫瘍内でも部位によって多様性があり、今回我々は、同一部位におけるそれぞれのPET検査と病理組織を比較し、手術摘出におけるPET検査の有用性を検討した。【方法】対象は、2009年4月から2013年4月までにWHO grade IV 18例、grade III 14例、grade II 8例に、PET検査を施行し、それぞれPET検査(FDG、MET、FLTおよび4DSTはT/N ratio、FMISOは、T/B ratio)の結果と手術にて摘出した同一部位における病理組織(Ki-67 index等)をスピアマンの順位相関係数にて比較検討した。【結果】Oligodendroglioma(oligo)群とastrocytoma群に分けてPET検査を比較すると、FDGとMETの相関係数はastrocytoma群で0.7685、oligo群で2.0327、FLTとMETの相関係数はastrocytoma群で0.1655、oligo群で0.3989であり、それぞれ有意な差が認められた。全症例群において摘出した部位のKi-67 indexと同一部位のPET検査との関連では、MET、FLT、FMISOおよび4DSTで正の相関を認めた(MET:r=0.47, p<0.01, FLT:r=0.58, p<0.001, FMISO:r=0.47, p<0.01, 4DST:r=0.34, p<0.01)。Astrocytoma群では、FLTが最もKi-67 indexの相関が高かった(MET:r=0.44, p<0.01, FLT:r=0.59, p<0.001, FMISO:r=0.45, p<0.01)。【結語】神経膠腫において、FLTは腫瘍の悪性度、METは腫瘍の局在とoligo成分の有無の推定に関与し、術前の治療計画に有用であると考えられた。

キーワード

臓器別:脳神経

手法別:画像診断(イメージング)

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