演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌骨転移症例でのゾレドロン酸の臨床的意義とBONENAVIでの骨転移治療効果判定の試み

演題番号 : O39-5

[筆頭演者]
大谷 彰一郎:1 
[共同演者]
吉村 友里:1、梶原 友紀子:1、河内 麻里子:1、河野 美保:2、伊藤 充矢:1、阿部 圭輔:3、開 浩一:3、檜垣 健二:1

1:広島市立広島市民病院 乳腺外科、2:広島市立広島市民病院 腫瘍内科、3:広島市立広島市民病院 薬剤部

 

[はじめに]乳癌は骨転移の頻度が高いことが知られており、retrospectiveな検討では、剖検例の58%に骨転移を認めると報告されている。当科での乳癌骨転移に対するゾレドロン酸の臨床的意義を検討し、更にはデジタル画像読影のCADである骨シンチの診断支援ソフトのBOENAVIを用いて乳癌の骨転移治療効果判定を試みた。 [方法と対象]2007年1月から2011年12月までに当院で乳癌骨転移に対してゾレドロン酸投与された107例を対象としretrospectiveな検討を行った。またBONENAVIを用いて107例のうち、8症例を選択し乳癌骨転移治療効果を検討した。[結果1]骨転移発見時年齢中央値:55歳、ゾレドロン酸投与期間中央値は222日(0-1778日)。次に骨関連事象(SRE)の頻度は12.1%(13症例例、17 event)でそのうち、14 eventは放射線治療、2 eventが病的骨折、1 eventが脊椎圧迫であった。ゾレドロン酸初回投与からSRE発現までの平均期間は202日であった。またゾレドロン酸のアドヒアランスは投与期間が半年以内では全例良好であったが、半年を経過するとアドヒアランスが低下した症例が18例(16.8%)だった。アドヒアランスが低下した18例のうちSREが発生したものが2例(SRE発生率:11.1%)であった。アドヒアランスの低下がSREの頻度を増加はさせていなかった。顎骨壊死症例は2例で発生頻度は1.9%であった。またゾレドロン酸使用後の腎機能低下症例は11例(10.3%)であった。[結果2]BONEVAVIを利用したartifical Neural Networks (ANN), Bone Scan Index (BSI), Hot Spot数を8症例に検討したところ、骨全体のANN値、BSI値、hot Spot数の変化は治療経過とともに上昇し、低下する場合と、上昇するのみの2パターンがあることが判明した。一方、骨転移部位の局所のANN値に変化ないが、rBSI値が治療効果に相関して変動していた。[結語]1、当院における骨転移107症例に対してゾレドロン酸の臨床的意義を検討した。アドヒアランスの低下がSREの頻度を増加はさせていなかった。2、骨転移の治療効果判定に局所のrBSIは有効である可能性を示唆できた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:支持療法

前へ戻る