演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Nab-paclitaxelによる末梢性神経障害に対するLafutidineの有効性の検討

演題番号 : O39-1

[筆頭演者]
菅江 貞亨:1 
[共同演者]
千島 隆司:1、石川 孝:2、喜多 久美子:1、嶋田 和博:2、成井 一隆:2、市川 靖史:1、遠藤 格:1

1:横浜市立大学 消化器・腫瘍外科学 、2:横浜市立大学附属市民総合医療センター 乳腺甲状腺外科

 

【背景】2010年9月に薬価収載されたNab-paclitaxel(商品名アブラキサン)(nab-PTX)は乳癌診療に広く使用されるようになったが、その副作用である末梢神経障害(PN)は効果的な治療、予防方法がない。一方H2受容体拮抗薬のLafutidine(商品名プロテカジン)はパクリタキセル製剤のPNに有効であったとの報告が散見されている。【目的】nab-PTXに起因するPNに対するLafutidineの症状抑制効果を後ろ向きに検討する。【対象と方法】2010年9月から2012年5月までにnab-PTXの投与を開始した35例を対象とし、Lafutidine内服の効果を検討した。PNは投与後最も増悪した時点で行い、CTCAEに基づき、日常生活行為に一時的にでも支障があった場合をGrade3と評価した。【結果】nab-PTX投与は術前、術後補助療法28例(投与中9例)、進行再発症例7例であった。術前、術後補助療法の投与回数は4回、中止症例は3例で中止理由はそれぞれアレルギー、PN、血小板減少であった。一方進行再発症例での平均投与回数は4.1回(1-8回)で中止理由は病状進行3例、関節痛2例、PN2例であった。PNで中止した3例はいずれもLafutidine投与のない症例であった。Lafutidine投与症例と非投与症例を比較すると、PNがGrade3まで進行したのは、投与症例では17%(1/6)、非投与症例では38%(11/29)で有意差はないものの、Lafutidine投与群で少ない傾向があった。また、Lafutidine投与群では術前、術後補助療法を中止した症例はなかった。進行再発症例に対する投与で、初回投与時にGrade3のPNを生じたが、Lafutidine投与によりGrade1-2に改善し以降PDに至るまで8回の投与が可能だった症例を経験した。【結語】nab-PTXのPNに対しLafutidineが効果を示す症例があった。現在投与中の症例を含めて解析、報告する。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:化学療法

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