演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

Triple Negative乳癌におけるmicro RNA解析とタンパク発現

演題番号 : O37-6

[筆頭演者]
角田 ゆう子:1 
[共同演者]
坂本 正明:1、中島 裕一:1、坂本 尚美:1、福間 英祐:1、星 和栄:2、佐々木 晶子:3、小口 勝司:3

1:亀田メディカルセンター 乳腺センター、2:亀田メディカルセンター 臨床病理科、3:昭和大学 医科薬理

 

【目的】micro RNA (miRNA)遺伝子転写抑制と転写後翻訳抑制の働きによってタンパク質を特異的に抑制していることが報告されている。今回triple negative type乳癌の分子標的を明らかにする目的でmiRNAとそれに対応する特異的タンパク質を検討した。【方法】乳癌細胞株のなかでtriple negative typeのMDA231とluminal A typeのMCF7を用いた。各細胞よりtotal RNAからmiRNAを抽出し、miRNA PCR Arrayを行った。またmiRNAに対応する特異的タンパク質はELISA法と免疫染色法を用いて検討した。同様に臨床パラフィン包埋標本を用いてmiRNA PCR Arrayを行い、対応するタンパク質は免疫染色法で検討した。【結果】84個のmiRNAのうちMCF7に検出されてMDA231に検出されなかったものは14個だった。そのなかには、fascin発現を抑制するmir-145とPARP発現を抑制するmir-182が含まれていた。タンパク質のELISA法では、fascinはMDA231で0.±80.09 ng/µg tp、MCF7で0.04±0.0039 ng/µg tpと有意にMDA231で検出量が多かった(P<0.01)。PARPもMDA231で16.40±.74 ng/µg tp、MCF7で6.680±.44 ng/µg tpと有意にMDA231で検出量が多かった(P<0.01)。免疫染色でもfascin染色、PARP染色ともにMDA231で陽性だった。臨床検体のmiRNA発現も培養細胞と同様に、luminal A typeにmir-145とmir-182が認められ、triple negative typeには検出されなかった。免疫染色では、fascin染色、PARP染色ともにtriple negative typeで腫瘍細胞が陽性に染まり、luminal A typeでは陰性だった。【結論】乳癌の培養細胞と臨床検体を用いてmir-145とfascin発現、mir-182とPARP発現の関係が明らかとなり、triple negative typeにおいてmir-145とmir-182が新しい分子標的となる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:バイオマーカー

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