演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

GEM、TS-1耐性進行膵癌に対するInterferon-α+CDDP+5FU療法の有効性

演題番号 : O35-5

[筆頭演者]
谷口 浩一:1 
[共同演者]
松山 隆生:1、森 隆太郎:1、野尻 和典:1、熊本 宜文:1、武田 和永:1、上田 倫夫:2、秋山 浩利:1、田中 邦哉:1、遠藤 格:1

1:横浜市立大学 消化器・腫瘍外科学、2:横浜市立大学市民総合医療センター 消化器病センター

 

【目的】塩酸ゲムシタビン(GEM)、TS-1が無効となった進行膵癌に対する新規治療法の開発が切望されている。【対象と方法】2002年から2012年までの膵癌症例283例のうちGEM、TS-1が無効であった切除不能17例、再発17例の34例の進行膵癌を対象とし治療を行った。5FU175mg/m2/日を1週間持続静注し、CDDP35mg/m2を各週の第1日に点滴静注、天然型IFN-α500万国際単位を第2,4,6日に皮下投与するサイクルを4週間続けて行い1コースとした。(IPF療法)1コース終了後にSD以上が得られた症例に対し2カ月の休薬期間の後2コース目を導入した。学内倫理委員会および文書による患者の同意を得、CDDP、IFN-αは院内研究開発医療費により使用した。【結果】平均年齢は61(36~79)歳で癌の転移・再発部位は肝25例、腹膜13例、リンパ節8例、肺6例、局所4例であった。平均治療期間は4.7週(1-16週)で、1コース目終了時の治療効果はPR4例、SD12例、PD18例で奏効率は11.8%、病勢制御率は47%であった。Grade3以上の副作用は白血球減少9例(36%)、食欲不振8例(24%)、好中球減少7例(21%)、血小板減少7例(21%)、口内炎3例(9%)を認めた。IPF療法開始後の50%生存期間(Post-MST)は全体で4.2ヶ月、切除再発例5.2ヶ月、切除不能例3.6ヶ月であった。初回治療でSD以上の効果が得られた症例はPost-MST8.1ヶ月と、初回治療がPD症例の2.3ヶ月に比較し生存期間の延長がみられた。(P<0.0001)また、IPF治療開始時のPS良好例(PS0,1)はPost-MST6.2ヶ月とPS不良例(PS2,3)の2ヶ月に比較し、生存期間が有意に長かった。(P=0.0001)【結語】IPF療法は有効な治療のない進行膵癌のうち、PS良好例には有効である可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:化学療法

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