演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

切除不能膵癌2次治療としてのFOLFIRINOX 療法について

演題番号 : O35-4

[筆頭演者]
小林 規俊:1 
[共同演者]
徳久 元彦:1、後藤 歩:1、細野 邦広:3、窪田 賢輔:3、中島 淳:3、前田 愼:3、遠藤 格:2、市川 靖史:1

1:横浜市立大病 臨床腫瘍科、2:横浜市立大院 消化器・腫瘍外科、3:横浜市立大院 消化器内科

 

【緒言】2011年FOLFIRINOX 療法の安全性、有効性に関してフランスより報告された。これを受け当科では、gemcitabine and/or TS-1に対して不応となった症例を対象として、IRBの承認を受け、膵癌に対する2次治療としてのFOLFIRINOX療法の有用性、安全性の検討を行ってきた。今回その中間解析をもとに、膵癌のセカンドラインとしてのFOLFIRINOX療法の役割について報告する。【対象と方法】病理組織学的に膵管癌の確定診断がなされた進行再発膵癌症例でgemcitabine and/or TS-1に不応、不耐となった症例。ECOG PS 0,1で、インフォームコンセントの後に文書にて同意が得られたものを対象とした。FOLFIRINOXの国内、および2次治療に関するデータがないため臨床第 I/II 相試験を立案した。第I相試験の治療プロトコールは、オキサリプラチン(l-OHP)85mg/m2, レボホリナートカルシウム(l-LV)200mg/m2, 5FU bolus 400mg/m2, 2400mg/m2 (46hrs) を固定し、CPT-11dose escalationによるMTDの推定とRDの決定を行った。(レベル1 125mg/m2、レベル2 150mg/m2, レベル3 180mg/m2)  FOLFIRINOX は2週間ごとに繰り返し、初期安全性を確認した。レベル1がMTDと推定された場合はCPT-11 100mg/m2をレベル0とし、3例の追加検査を実施することとした。【結果】2011年6月から2012年6月までに9例が登録された(男性5例、女性4例)。平均年齢59.9歳(40-68歳)、PS 0, 4例 PS1, 5例であった。1例は胆管ステントによる十二指腸穿孔を起こし評価不能と判断し、8例を対象として評価を行った。3例中1例でGrade 4の neutropenia が認められたためさらに3例追加したところ さらにGrade 4 hyperglicemia, Grade 3 infectionが1例に認められレベル1をMTDと推定した。CPT-11 100mg/m2のlevel 0 で2例施行したところDLTは認められなかった。以上CPT-11 100mg/m2をrecommended doseと決定した。8症例を対象とした治療効果判定では、PR 2例, SD 4例 PD 2例であり、RR25%であった。またPFS 131day, OS 253 dayであった。2コース終了までの有害事象は Grade 3,4 neutropenia 6/8 (75%) Grade 3,4 anemia 1/8 (16%) Grade 3,4 thrombocytopenia 1/8 (16%)で、7/8(88%)の症例で何らかの血液毒性が見られた。【考察】日本における進行再発膵癌2次治療としてのFOLFIRINOXではCPT-11 100mg/m2がrecommended doseと推量された。またCPT-11 100mg/m2での血液毒性は容認できるものであった。

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:化学療法

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