演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

進行膵癌に対するエルロチニブ併用ゲムシタビン療法の治療成績-東病院での検討-

演題番号 : O35-2

[筆頭演者]
桑原 明子:1 
[共同演者]
篠原 旭:2、小林 美沙樹:2、奥山 浩之:1、高橋 秀明:1、大野 泉:1、清水 怜:1、光永 修一:1、船崎 秀樹:2、奥坂 拓志:3、池田 公史:2

1:国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科、2:国立がん研究センター東病院 薬剤部、3:国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科

 

【背景】欧米で行われた第III相臨床試験(Moore, 2007)において,エルロチニブ併用ゲムシタビン療法はゲムシタビン療法と比較して有意に生存期間を延長し,ゲムシタビン療法と並んで切除不能膵がんに対する標準治療の1つに位置づけられた.しかし,生存期間の延長は限られており,比較的高頻度の有害事象が報告されたことから,国内においてはあまり浸透していないのが現状である.今回われわれは,当院におけるエルロチニブ併用ゲムシタビン療法の安全性及び有効性について検討した.【方法】当院で2011年8月~2012年12月に病理学的に診断された進行再発膵がんに対してエルロチニブ併用ゲムシタビン療法を開始した98例のうち,一次治療として上記化学療法を行った86例を対象とし,安全性及び有効性を後方視的に検討した.【結果】患者背景は,年齢中央値(範囲):67歳(34-86歳),男/女:49/37,喫煙歴あり/喫煙歴なし:35/51,PS 0/1/2:52/29/5,原発部位(膵頭部/膵体部/膵尾部):33/34/19,胆道ドレナージあり/なし:22/64,術後再発/局所進行/遠隔転移:5/18/63,CEA中央値(範囲)4.75(0.4-255.7)ng/mL,CA19-9中央値(範囲)752(0.1-453000)U/mLであった.頻度の高い有害事象はざ瘡様皮疹,悪心,食欲不振,疲労であり,薬剤性肺障害を3例(3.4%,Grade1:2例,Grade3:1例)に認めたものの,致死的な有害事象は認めなかった.また,奏効割合は7.0%,病勢制御割合(6週以上)は72%であり,無増悪生存期間の中央値(95%信頼区間)は168(124-220)日であった.【結語】エルロチニブ併用ゲムシタビン療法は忍容性,有効性ともに良好であった.

キーワード

臓器別:膵臓

手法別:化学療法

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