演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

限局性前立腺癌における治療法別PSA非再発生存期間の検討、過去10年間での治療成績

演題番号 : O34-6

[筆頭演者]
高本 篤:1 
[共同演者]
谷本 竜太:1、小林 泰之:1、江原 伸:1、那須 保友:1、公文 裕己:1

1:岡山大学大学院医師薬総合研究科泌尿器病態学

 

(目的)前立腺がんの治療法を決める上で、治療による合併症や副作用だけでなく、治療後の再発の可能性を推測・評価することは重要である。当院における限局性前立腺がんの治療法別再発率をレトロスペクティブに検討した。(対象と方法) 1999年6月から2009年12月までに岡山大学病院にて手術療法、放射線療法、ホルモン療法がなされた限局性前立腺がん患者916名を対象とした。PSA再発の定義は、手術療法後では0.2 ng/mL以上の上昇、放射線療法後ではPSA最低値から2.0ng/mL以上の上昇、ホルモン療法後ではPSA値が最低値から25%以上の上昇、かつ上昇幅が2.0ng/mL以上とした。初期治療日からの期間をKaplan-Meier法で算出し、比例ハザードモデルにて解析した。(結果)限局性前立腺がん患者916例の年齢は47から106歳(中央値69歳)であり、グリソンスコア6;472例、7;321例、8;109例であった。PSA値は2.99から33 ng/mL(中央値7.96)であった。手術療法295件、放射線療法464件、ホルモン療法157件のうち、それぞれ32例、29例、23例にPSA再発を認め、5年非PSA再発率はそれぞれ83.8%、84.6%、77.2%であった。年齢、グリソンスコア、PSAを加えた多変量解析では、ホルモン療法にくらべ放射線療法において有意にPSA再発率が低かったが(p=0.0176)、手術療法では有意差を認めなかった(p=0.0842)。(結論)限局性前立腺がんの治療においてホルモン治療は放射線治療に比べ、PSA再発率が高かった。より長期な経過観察が必要である。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:内分泌・ホルモン療法

前へ戻る