演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

去勢抵抗性前立腺癌に対するドセタキセル療法における予後因子の検討

演題番号 : O34-3

[筆頭演者]
中神 義弘:1 
[共同演者]
中島 淳:1、黄 和吉:1、橋本 剛:1、佐竹 直哉:1、濱田 理宇:1、大野 芳正:1、堀口 裕:1、並木 一典:1、吉岡 邦彦:1、大堀 理:1、橘 政昭:1

1:東京医科大学 泌尿器科

 

【目的】去勢抵抗性前立腺癌に対するドセタキセルを用いた全身化学療法の有用性を検討するとともに、生存に関連する予後因子の検討を行った。
【対象・方法】2003年12月より2012年5月までに、90名の去勢抵抗性前立腺癌患者に対して、ドセタキセル70 mg/m2 (day2)、エストラムチン560 mg/day (day1~5)、ハイドロコルチゾン 40 mg/day (day1~21)を用いた化学療法を施行した。化学療法導入時の臨床データを用いて予後因子の解析を行った。解析はCox比例ハザードモデルを用いて行った。
【結果】開始時の年齢は中央値71歳。平均11コースを施行した。治療開始時のPSA値は中央値で57 ng/mlであった。Overall survivalの中央値は24ヶ月、Progression free survivalの中央値は7ヶ月であった。生存に関連する予後因子の検討を行ったところ、単変量解析において、年齢、Performance status、へグロビン、PSA、痛みの有無、lactate dehydrogenase(LDH)、alkaline phosphatase(ALP)、C-reactive protein(CRP)が癌特異的生存率と優位な関連性を認めた。多変量解析では、および痛みの有無(hazard ratio [HR], 4.769; 95% confidence interval [CI], 2.703–8.416; p < 0.001)、ヘモグロビン(HR, 2.884; CI: 1.577–5.263; p = 0.001)、およびCRP(HR, 1.995; CI, 1.177–3.395; p = 0.011)、が癌特異的生存率と優位な関連性を認めた。これら3因子の相対危険度を利用し3群に層別化を行ったところ、各群間で有意差を認めた。よって死亡リスクの層別化が可能であることが示された。
【結論】去勢抵抗性前立腺癌に対するドセタキセル療法において、痛みの有無、ヘモグロビン、CRPは、多変量解析において癌特異的生存率と優位な関連性があることが示唆された。また、相対危険度を利用して、死亡リスクの層別化が可能であることが示された。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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