演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

去勢抵抗性前立腺癌に対するドセタキセル間欠療法

演題番号 : O34-2

[筆頭演者]
久米 春喜:1 
[共同演者]
永田 政義:1、川合 剛人:1、鈴木 基文:1、藤村 哲也:1、福原 浩:1、中川 徹:1、西松 寛明:1、井川 靖彦:1、本間 之夫:1

1:東京大学医学部附属病院 泌尿器外科

 

【目的】2008年本邦でドセタキセルが去勢抵抗性前立腺癌に対する化学療法として使用可能になり多くの症例への投与が行われている。しかし長期にわたる漫然とした投与を避けるという観点から我々はドセタキセルの間欠療法を開始した。今回はその治療の中間成績を報告する。【対象】去勢抵抗性前立腺癌51例、ドセタキセル開始時の年齢の中央値は68.4歳(53.6から82.0)、PSAの中央値は30.55ng/ml(1.8から794.56)であった。【方法】ドセタキセルは75mg/m2を3週間毎に投与、併用薬としてデキサメサゾンを一日1.0mgから1.5mg内服した。ドセタキセルの休薬基準はPSAが治療開始時の50%以上、かつ4.0ng/ml以下への低下とし、再開基準は最低値の150%以上、かつ2.0ng/ml以上の上昇とした。【結果】27例(52.9%)で間欠療法を行うことが可能であった。休薬期間の中央値は266日(50-1013日)であった。ドセタキセル開始からの全生存率は間欠療法群が有意に高かった(P=0.023, Hazard ratio 2.98 (95% CI, 1.20から11.27))。多変量解析では間欠療法施行に関する有意な因子は診断時のグリソンスコア7以下、ドセタキセル療法開始時のPSA<30.55 ng/mL(中央値)であった。休薬期間中ほとんどの症例で副作用は完全に回復したが、運動神経障害で完全に回復したものは4例中1例(25%)、感覚神経障害では10例中1例(10%)にとどまった。【結論】間欠療法を行うことにより生存を悪化させることなくドセタキセル治療の副作用を軽減することが可能であると思われる。

キーワード

臓器別:前立腺・男性生殖器

手法別:化学療法

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