演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

沖縄県におけるがんピアサポート

演題番号 : O33-4

[筆頭演者]
上原 弘美:1 
[共同演者]
増田 昌人:2

1:琉球大学医学部附属病院 沖縄県地域統括相談支援センター、2:琉球大学医学部附属病院がんセンター

 

【目的】全国的にがんピアサポートの役割が重要視される中、2011年10月に琉球大学医学部附属病院内に沖縄県地域統括相談支援センターが設置された。2012年1月から看護師としての臨床経験を有するがんピアサポーターによる、がん患者・家族に対してピアサポートを開始した。今回、ピアサポートの相談内容を明らかにするために分析を行ったので報告する。【方法】2012年4月から2013年3月までに当センターにおいてピアサポートを受けたがん患者・家族を対象とした。相談記入シートは国立がん研究センターがん対策情報センターがホームページ上で公開しているものを使用し、項目ごとに集計分析を行った。【結果】相談総件数:196件、性別:男性80件(41%)、女性116件(59%)、患者本人の年齢:20歳代1件(1%)30歳代14件(7%)、40歳代28件(14%)、50歳代37件(19%)、60歳代38件(19%)、70歳代31件(16%)、80歳代2件(1%)対応方法:面談158件(81%)、電話38件(19%)、相談時間:10分未満32件(16%)、10分~30分未満90件(46%)、30分~60分未満46件(23%)、60分~90分未満9件(5%)、90分以上9件(5%)、相談者のカテゴリー:患者本人148件(75%)、家族・親戚43件(22%)、治療状況:治療前17件(9%)、治療中113件(58%)、経過観察中38件(19%)、治療後4件(2%)、がんの状況:初発110件(56%)、再発・転移59件(30%)、がん種:子宮・卵巣がん36件(18%)、大腸がん29件(14%)、胃がん24件(12%)、肺がん22件(11%)、相談内容:不安・精神的苦痛39件(19%)、がんの治療29件(14%)、症状・副作用・後遺症への対応20件(10%)、患者会・家族会(ピア情報)19件(9%)、症状・副作用・後遺症15件(7%)、医療者との関係・コミュニケーション11件(6%)、対応内容:傾聴・語りの促進・支持的な対応139件、助言・提案33件、情報提供24件であった。【考察】ピアサポートの相談内容は、不安・精神的苦痛が最も多く、社会制度・セカンドオピニオン・介護についての医療機関情報の相談は少ないことがわかった。そのため助言・提案や情報提供よりも傾聴・語りの促進での対応が多くなっている。これらの点で医療ソーシャルワーカー等を中心とした相談支援センターとは相違があるといえる。今後は分析方法を変えて、その差異についてより詳しい分析を行い、ピアサポートの特性を明らかにする必要がある。

キーワード

臓器別:その他

手法別:がん看護

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