演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院におけるアキシチニブ28症例の初期治療経験

演題番号 : O30-6

[筆頭演者]
小山 政史:1 
[共同演者]
花島 文成:1、鈴木 賢次郎:1、岡部 尚志:1、城武 卓:1、古平 喜一郎:1、上野 宗久:1

1:埼玉医科大学国際医療センター 泌尿器腫瘍科

 

【目的】進行性腎癌に対するアキシチニブの初期使用経験について報告する。【方法】当院において進行性腎癌に対してアキシチニブを投与した症例28例を対象とした。【結果】対象症例は男性21例、女性7例、年齢中央値70歳(41-85歳)であった。腎癌の組織型は淡明細胞型腎癌が23例、ベリニ管癌が1例、不明が4例であった。転移部位の内訳は肺25例、リンパ節12例、骨7例、肝4例、副腎3例、膵2例、播種2例、腎1例であった。シークエンシャル療法としてのアキシチニブ使用タイミングは1st line 11例、2nd line 4例、3rd line 10例、4th line 3例であり、無増悪生存期間は113 (18-205)日であった。各lineにおける無増悪生存期間に有意な差は認めなかった。RECISTによる最良総合効果判定ではPR9例、SD11例、PD4例、未評価4例であった。各lineにおけるRECIST評価内訳は1st line :PR3例・SD6例・PD1例・未評価1例、2nd line :PR1例・SD1例・PD1例・未評価1例、3rd line :PR4例・SD3例・PD1例・未評価2例、4th line :PR1例・SD1例・PD1例であった。有害事象に関しては高血圧18例(Grade3:2例、Grade2:11例、Grade1:5例)、蛋白尿15例(Grade3:5例、Grade2:8例、Grade1:2例)、手足症候群4例(Grade3:1例、Grade2:3例)、口内炎3例(Grade3:1例、Grade2:1例、Grade1:1例)、甲状腺機能低下症5例(Grade2:2例、Grade1:3例)、倦怠感2例(Grade2)、下痢8例(Grade1)、嗄声6例(Grade1)、耳鳴2例(Grade1)、肝機能障害1例(Grade1)、発疹1例(Grade1)、間質性肺炎1例(Grade1)であった。【考察】アキシチニブは高い抗腫瘍効果を有しており2nd line以外での使用における無増悪生存期間の有意なエビデンスは示されていないが3rd line以上の使用においても13例中5例がPRという抗腫瘍効果が得られた。重篤な有害事象は認めなかったが28例中15例に蛋白尿が認められ、外来における蛋白尿管理には慎重を極める必要性があると考える。

キーワード

臓器別:腎・尿路・膀胱

手法別:分子標的治療

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