演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

泌尿器癌癌性疼痛に対するオピオイドの長期使用症例の検討

演題番号 : O29-4

[筆頭演者]
岡村 武彦:1 
[共同演者]
秋田 英俊:1、山田 健司:1、中根 明宏:1、小林 隆宏:1、河合 憲康:2、戸澤 啓一:2、郡 健二郎:2

1:安城更生病院 泌尿器科、2:名古屋市立大学大学院医学研究科 腎・泌尿器科学分野

 

【目的】泌尿器癌に対するオピオイド長期使用成績の報告は少ない。当院泌尿器科での過去10年間のデータより、オピオイドを半年以上使用している患者の年齢・癌腫・病期などの患者背景や、各種オピオイドの使用量、投与日数を抽出・集計し、泌尿器科患者のオピオイドでの疼痛治療の経過を考察した。【結果】症例数49例、年齢67±9.8歳、癌腫の内訳:前立腺癌26例、腎癌10例、尿管癌7例、腎盂癌4例、平滑筋肉腫1例、膀胱癌1例であった。病期は全例4期で、骨転移有が47例。オピオイド総投与日数は500±408日、中央値372日。薬剤別内訳は、オキシコドン徐放錠41例:370±320日、フェンタニル貼付剤26例:233±345日、モルヒネ徐放錠12例:228±215日で、注射製剤使用症例は4症例であった。オピオイドローテイションを施行した症例は44例で、内訳は、経口不可17、効果不十分9、副作用8(吐き気5、便秘1,その他2)、その他10(コンプライアンス不良など)であった。癌腫別のオピオイド平均総投与日数は、前立腺癌597(中央値406日)、腎癌427(中央値373 日)、尿管癌409(中央値301日)、腎盂癌276(中央値221日)、平滑筋肉腫501日、膀胱癌267日であった。【考察・結語】泌尿器科癌は、他臓器癌に比べて骨転移をきたすことが多く、癌性疼痛のコントロールを必要とする症例が多い。中でも,前立腺癌は長期経過を辿り、経口可能期間も長いことから、外来通院中のQOL向上・維持が重要である。当院における前立腺癌においてもオピオイド投与期間は長く、平均投与日数は597±514日、中央値が406日であった。また,前立腺癌による疼痛(主に骨転移)に対してオキシコドン徐放錠を投与された症例21例のうち、変薬せずに継続投与した症例が13例と半数以上を占めており、他の泌尿器癌も含めて、癌性疼痛管理においてオキシコドン内服製剤を早期より導入することにより長期に渡るQOL向上・維持が可能であった。

キーワード

臓器別:その他

手法別:緩和医療

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