演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮体癌低リスク症例(Mayo criteria)における術前診断の検討

演題番号 : O28-4

[筆頭演者]
矢吹 淳司:1 
[共同演者]
甲木 聡:1、北見 和久:1、山口 恭平:1、伴野 千尋:1、吉田 光紗:1、廣渡 芙紀:1、寺西 佳枝:1、矢野 有貴:1、松川 哲:1、小林 浩治:1、梅村 康太:1、岡田 真由美:1、安藤 寿夫:1、河井 通泰:1

1:豊橋市民病院 産婦人科

 

【目的】子宮体癌の低リスク症例の抽出には多くの提案があるが類内膜腺癌、分化度(G)1または2、腫瘍最大径2cm以下、筋層浸潤1/2以下を満たすいわゆるMayo criteria(Gynecol Oncol 127,5,2012)もその一つである。今回子宮体癌低リスク(Mayo criteria)の術前診断について検討した。【方法】当院で電子カルテが導入された2010年5月から2012年12月までに診断治療をおこなった子宮体癌を対象とした。子宮頸癌、卵巣癌合併例および術前正確な病理診断が得られない症例は除いた。漿液性腺癌、明細胞腺癌、癌肉腫はG3として解析した。対象症例は102例。年齢は中央値61歳(35~82歳)。102例中43例にリンパ節切除が行われた。進行期は1A期 72例、1B期13例、2期6例、3C期8例、4期3例。最大腫瘍径中央値4cm(0.5~13cm)であった。【結果】Gの正診率は88.2%(90/102)、術前にG1-2と診断し、永久病理でG1-2であったのは(陽性的中率)88.9%(72/81)、術前G3永久病理G3であったのは(陰性的中率)85.7%(18/21)。MR術前診断で腫瘍最大径2cm以下または2cm超えるかの正診率は92.2%(94/102)、術前MR2cm以下病理2cm以下は(陽性的中率)83.3%(20/24)、術前MR2cm超える病理2cm超えるは(陰性的中率)94.9%(74/78)。MR術前診断で筋層浸潤1/2以下または1/2越えるかの正診率は82.3%(84/102)、術前MR1/2以下病理1/2以下は(陽性的中率)91.5%(65/71)、術前MR1/2越える病理1/2超えるは(陰性的中率)61.3%(19/31)であった。術前にG1-2、MR2cm以下、筋層浸潤1/2のすべてを満たす症例は22例認めた。このうち診断がすべて正診した子宮体癌低リスク(Mayo criteria)は19例(86.4%)あった。これらのうち10例にリンパ節切除が施行されたが転移陽性例は1例もなかった。術前診断が1つでも違った症例は3例あったが、すべて最大腫瘍径の診断が異なるもので病理では2.5cm、2.5cm、4,5cmであった。このうち2例にリンパ節切除が行われたが共に転移はなかった。【結論】術前に子宮体癌低リスク(Mayo criteria)を比較的正しく診断でき、これらの症例にリンパ節切除を省略できる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:診断

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