演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における子宮頸癌センチネルリンパ節生検の現況

演題番号 : O28-2

[筆頭演者]
辻 なつき:1 
[共同演者]
門上 大祐:1、瀬尾 晃司:1、花田 哲郎:1、出口 真理:1、芝本 拓巳:1、山本 瑠美子:1、隅野 朋子:1、佛原 悠介:1、宮田 明未:1、小薗 佑樹:1、自見 倫敦:1、寺川 耕市:1、永野 忠義:1

1:北野病

 

センチネルリンパ節(SLN)生検は乳癌および悪性黒色腫などの領域ではすでに広く利用されている。SLN生検を利用することで不要なリンパ節郭清を回避することができ、リンパ浮腫というQOLを著しく低下させる合併症のリスクを低下させることができる。子宮頸癌は好発年齢が若く、美容やQOLに関心のある患者が多いため、合併症を減らすことのできる可能性のあるSLN生検のニーズは大いにある。加えて、病巣部が腟鏡を用いればアクセスできる場所であるため、トレーサーの投与が比較的簡便である。しかし子宮頸癌におけるSLN生検の地位は、最新の治療ガイドラインにコメントが記載される程度の認知度であるのが現状で、実際施行している施設は当院を含め数か所と限られている。当院では2009年8月から倫理委員会で承認を得られたプロトコールに従い、同意の得られた子宮頸癌手術予定患者を対象にRI法および色素法の併用でセンチネルリンパ節(SLN)の同定を始めた。当初はSLNという概念に矛盾しないリンパ節が同定可能か否かを検討するため、系統的リンパ節郭清も施行した。50症例を集積した結果、少なくとも片側でのSLN同定率84%、陰性適中率100%と良好な結果を得たため、2012年8月からは事前に同意を得られた症例に対してはSLN転移陰性の場合には系統的骨盤リンパ節郭清を省略している。また、2012年10月からは従来SLN生検に不適とされてきた術前化学療法(NAC)を要するようなbulky tumorについてもSLN生検の対象とし、有用性の有無について検討を行っている。また、より低侵襲な手技を目指して腹腔鏡下手術でも、小切開創から体表用ガンマプローブを利用してSLN生検を実施する工夫を行っている。本研究では、当院における子宮頸癌SLN生検施行61症例を後方視的に検討し、その有用性を報告する。また、SLN同定不能症例について考察し、実施件数は限られるがNAC施行後5症例、郭清省略6症例について現時点での経過報告を行う。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:手術療法

前へ戻る