演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

子宮頸癌手術症例における術中腹水細胞診の検討

演題番号 : O27-4

[筆頭演者]
岡本 三四郎:1 
[共同演者]
谷川 輝美:1、潮田 至央:1、阿部 彰子:1、野村 秀高:1、山本 阿紀子:1、的田 眞紀:1、坂本 公彦:1、尾松 公平:1、川又 靖貴:1、加藤 一喜:1、馬屋原 健司:1、竹島 信宏:1

1:がん研有明病院 婦人科

 

【はじめに】子宮頸癌における術中腹水細胞診に関しては、卵巣癌や子宮体癌とは異なり、陽性であってもその結果が手術進行期に反映されることはなく、緒家の報告でも細胞診陽性率は2~11%と低くその意義は不明な点も多い。今回われわれは、子宮頸癌手術症例において、術中腹水細胞診陽性と診断された症例の臨床病理学的背景について検討したので報告する。【対象】2008年4月から2013年3月までの間に、当院で術前より子宮頸癌と診断し、開腹手術を行った子宮頸癌Ia期以上(重複癌を除く)414症例のうち、術中腹水細胞診で、陽性となった症例13例 (3.1%)についてその臨床病理学的背景について検討した。【結果】414症例の内訳は、年齢は25歳から75歳(中央値46歳)で、臨床進行期はIa(Ia1,2含む)期64例、Ib1期191例、Ib2期80例、IIa(IIa1,2含む)期54例、IIb期21例、IIIb期2例、IVb期2例で、うちNeoadjuvant chemotherapy(NAC)の症例が52例認められた。組織型は、扁平上皮癌200例(48%)、腺癌108例(腺扁平上皮癌30例含む)(26%)、その他6例(1.4%)で、腹水細胞診陽性例は13例(3.1%)であった。そのうち、扁平上皮系細胞が2例(全例扁平上皮癌症例)、腺系細胞が11例(腺癌10例、腺扁平上皮癌1例)で認められた。腹水細胞診陽性例のTNM分類の内訳は、T1b1 3例、T1b2 2例、T2a2 1例、T2b  7例であった。13例中NED4例、AWD3例、DOD6例で、再発部位は骨盤内3例、腹腔内1例、肺3例、骨2例に認められた。【考察】腺癌は扁平上皮癌より高率に腹水細胞診が陽性であり、臨床病理学的因子となりうる可能性が示唆された。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:疫学・予防

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