演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

婦人科悪性疾患における治療前血栓症スクリーニング

演題番号 : O27-1

[筆頭演者]
西脇 邦彦:1 
[共同演者]
片山 英人:1、加藤 育民:1、横浜 祐子:1、市川 英俊:1、岡本 修平:1、水無瀬 萌:1、千石 一雄:1

1:旭川医科大学 産婦人科学講座

 

<目的>婦人科悪性腫瘍手術は静脈血栓症の高リスク因子であり、予防目的の術前評価は重要である。また、周術期のみならず化学療法、放射線療法中に発症する血栓症症例もしばしば経験する。今回我々は婦人科悪性疾患患者の最適なスクリーニング法を検討する目的で、当科で治療した悪性疾患患者の血栓検索スクリーニング成績と患者背景を検討した。<方法>2012年1月より当科で治療した婦人科悪性疾患(子宮頚癌、体癌、卵巣癌、腹膜癌)患者99名を対象とした。再発の為治療再開した患者も対象とした。血栓検索スクリーニングとして全例に血中d-dimer測定、造影CT検査を施行した。何らかの理由で造影検査を行えない場合、下肢USと下肢ヴェノグラフィーを併用した。血栓陽性群と陰性群について、患者背景(疾患、進行期、年齢、合併症、BMI、臨床検査データ等)を比較検討した。検定にはStudent`s T検定、Mann-Whitney`s U検定、カイ二乗検定を使用した。<結果>血栓陽性群(99例中17例、17.3%)と陰性群(99例中82例、82.7%)において、年齢、BMI、治療前スクリーニングd-dimer値、合併症としてDMの有無、心血管疾患の有無、他の悪性疾患の既往、疾患の分布、進行期の分布に関して、有意な差は見られなかった。しかしながら、血栓を画像で確認する直前のd-dimer値に関してのみ、両群で有意差を認めた。<考察>治療前スクリーニングとして、d-dimer値が血栓検索に有用であるという知見は得られなかった。しかし血栓症患者群の画像確認直前のd-dimer値は有意に高値であった。d-dimer値の測定は必要とは考えるが、その測定値に関わらず、全例に治療前画像診断を行うべきと考える。

キーワード

臓器別:子宮

手法別:疫学・予防

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