演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

FOLFOXおよびXELOXの末梢神経障害からみたL-OHPの適切な休止についての検討

演題番号 : O25-5

[筆頭演者]
大田 貢由:1 
[共同演者]
石部 敦士:1、金澤 周:1、鈴木 紳祐:2、諏訪 雄亮:2、渡部 顕:2、渡辺 一輝:2、渡邉 純:2、市川 靖史:3、國崎 主税:1、遠藤 格:2

1:横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター、2:横浜市立大学 消化器・腫瘍外科、3:横浜市立大学 臨床腫瘍外科

 

【背景】オキサリプラチン(L-OHP)の副作用である蓄積性の末梢神経障害は,継続使用によりほぼ必発する.このためL-OHPの適切な休止・再開計画の構築が望まれる.【目的】L-OHPによる末梢神経障害の発症状況を解析し,適切な休止について考察する.【対象と方法】対象は2008年1月から2012年12月,進行再発大腸癌に対して1st lineとしてFOLFOXもしくはXELOXが施行された87例.末梢神経障害の発症頻度,発症までの期間,発症の危険因子,再導入率について検討した.【結果】FOLFOX 54例,XELOX 33例.Non PDでのL-OHP中止割合は67.3%で,アレルギーによる中止(6例)を除いた全例でGrade 2以上の末梢神経障害を理由にL-OHPの投与を中止していた.L-OHP投与期間はFOLFOX平均12.5コース,XELOX平均8.4コースで,Grade3以上の末梢神経障害は36.7%に認め,Grade3以上の末梢神経障害出現コース数はFOLFOXで11コース,XELOXで7コース(中央値)であった.Grade 2末梢神経障害は77.8%に認め,出現コース数はFOLFOXで4コース,XELOXで2コース(中央値)であった. Grade2末梢神経障害が出現した症例のうち約50%は,Grade3まで増悪して投与中止となった.またそれらの症例の中止までの投与期間の中央値は,FOLFOXで9コース,XELOXで9コースとなっていた.単変量解析では糖尿病,高脂血症,L-OHP総投与量≧800mgがGrade3以上の末梢神経障害の有意な危険因子であった.多変量解析では糖尿病が独立危険因子に選択された.L-OHPを中止した症例の再導入率は9.2%であった.【考察】Grade2以上の末梢神経障害は開始2か月程度で出現し,総投与量が800mgを超えると悪化が進む.また苦痛をながびかせることは,再導入の阻害因子にもなる.【結語】L-OHPの休止は,PR inしていて有症状症例では,約3-4か月をめどに考慮すべきである.また糖尿病患者ではさらに早めの休止を考えてもよいと思われた.

キーワード

臓器別:大腸・小腸

手法別:化学療法

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