演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

非切除食道癌に対するCRT後の予後規定因子としてのGlasgow prognostic score の意義

演題番号 : O23-4

[筆頭演者]
木村 準:1 
[共同演者]
國崎 主税:1、牧野 洋知:1、小野 秀高:1、大島 貴:1、大田 貢由:1、大庭 真梨:2、森田 智視:2、高川 亮:3、小坂 隆司:3、秋山 浩利:3、遠藤 格:3

1:横浜市立大学附属市民総合医療センター 消化器病センター、2:横浜市立大学附属市民総合医療センター 臨床統計学・疫学、3:横浜市立大学医学研究科 消化器腫瘍外科学

 

【背景】様々な癌の予後規定因子としてGlasgow prognostic score(GPS)の有用性が報告されている。【目的】非切除食道癌に対する放射線化学療法(CRT)後の治療効果(奏効)予測因子、予後規定因子としてのGPSの意義を明らかにする。【対象】2002年1月から2011年12月までにCRT(Low dose FP療法(5-FU:600-750mg/m2/day,CDDP:4-6mg/m2/day,day1-5.8-12.15-19,22-26)+radiation (50Gy以上))を施行した食道癌164例を対象とし、予後規定因子を検討した。高CRP血症(>1.0mg/dl)と低Alb血症(<3.5g/dl)を共に認めるものをGPS2,共に認めないものをGPS0、他をGPS1とすると、GPS 0/1/2は92/44/28例であった。【結果】i)GPSと臨床病理学的因子の関連性:腫瘍径(<50/>50mm)でGPS0:50/42、GPS1:16/28、GPS2:2/26例(p<0.001)、腫瘍型(Superficial/Well-defined/Ill-defined type)でGPS0:23/28/41、GPS1:3/20/21、GPS2:2/20/6例(p=0.001)、 (cStageIII以下/IVでGPS0: 42/50、GPS1:22/32、GPS2:4/24例(p=0.006)、SCC(<1.5/>1.5ng/ml)でGPS0: 59/28、GPS1:21/32、GPS2:8/17例(p=0.003)、CYFRA(<2.0/>2.0ng/ml) でGPS0: 49/28、GPS1:16/24、GPS2:7/11例(p=0.022)と有意差を認めた。ii)治療効果予測因子の検討:奏効率(CR+PR)は64%で性別、年齢(70歳)、PS、GPS、腫瘍マーカー(SCC,CYFRA,CEA)、腫瘍径、腫瘍型、組織型、cStageで多変量解析を行うと、GPS高値例、cStageが独立した治療効果予測因子として選択された(Odds ratio (95% CI): 5.793 (2.091-16.047)、11.983 (3.125-45.950))。iii)予後規定因子の検討:性別、年齢、PS、GPS、腫瘍マーカー(SCC,CYFRA,CEA)、腫瘍径、腫瘍型、組織型、cStageで多変量解析を行うと、PS不良例、GPS高値例、腫瘍型が独立した予後規定因子として選択された(Hazard ratio (95% CI):8.240 (3.904-17.394)、3.270 (1.475-7.249))、4.785 (1.651-13.870))。iv)治療成績:全症例の3年率25.79%、MSTは13m.6Mであった。因子別のMSTはPS0/1,2で16.0/7.3M、GPS0/1/2で17.0/13.4/6.9M、StageIII以下/IV で22.2/12.2M、奏効例/非奏効例で20.0/8.2Mと有意差を認めた。【結語】:非切除食道癌に対するCRT後の治療効果予測因子、予後規定因子の双方においてGPS は有用である。

キーワード

臓器別:食道

手法別:化学療法

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