演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

乳癌の転移・再発病巣におけるバイオマーカーの変化の検討

演題番号 : O20-4

[筆頭演者]
名和 正人:1 
[共同演者]
二村 学:1、森光 華澄:1、森川 あけみ:1、兼松 昌子:1、吉田 和弘:1

1:岐阜大学 腫瘍外科

 

【背景】近年、乳癌原発巣と転移巣間でのホルモンレセプターやHER2などのバイオマーカーの変化が着目されるようなり、転移巣での変化に応じた薬物治療が推奨されている。しかし、バイオマーカーの変化と転移・再発病巣の部位、再発形式、再発時期、薬物治療との関連はいまだ明らかになっていない点が多い。【対象】当院で組織検査を行った乳癌の転移・再発病巣のうち、原発と転移巣の免疫染色がともに判定可能であった36病変(32症例)。【方法】原発巣と転移巣でのER、PgR, HER2の各々の一致(不一致)率を転移・再発部位、再発時期、薬物療法の有無等の別に分けて比較検討した。【結果】患者の再発時年齢中央値は58歳、無再発生存期間中央値は36カ月、観察期間中央値は32カ月、再発部位は局所23病変、遠隔13病変だった。各バイオマーカーの一致率は全体ではER、PGR、HER2がそれぞれ97.3%、88.9%、91.7%であった。局所再発病変ではER/PgR/HER2一致率はそれぞれ95.7%、91.3%、100%であったのに対し、遠隔再発病変での変化はそれぞれ100%、84.7%、76.9%であり、遠隔再発病変にてHER2の一致率が低い傾向があった。なお、同じ遠隔再発病変であっても脳転移病変ではバイオマーカーが変化したものはみられなかった。また、今回の検討では再発時期や薬物療法とバイオマーカーの変化との明らかな関連はみられなかった。【考察】遠隔再発病変では局所再発病変に比しバイオマーカーが変化する可能性が少なからずあるため、治療抵抗性を示す転移・再発病変には積極的なre-biopsyが望まれる。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:バイオマーカー

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