演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院におけるサブタイプ別原発性乳癌再発の検討

演題番号 : O20-1

[筆頭演者]
高橋 洋子:1 
[共同演者]
雑賀 美緒:1、杉本 雅和:1、池田 正:1

1:帝京大学 医学部 外科

 

[背景]近年、原発性乳癌の治療はサブタイプに基づいた概念で治療が行われている。今回我々は、当院で原発性乳癌術後再発と診断された症例のサブタイプ別特徴を検討した。[対象]症例は2005年10月から2013年4月までに当院で原発性乳癌術後再発と診断された73例。性別は男性1例、女性72例。初回手術は1994年から2012年6月に施行されており、年齢は中央値54歳(22-84歳)。両側乳癌は7例見られ、すべて異時性であった。サブタイプ別ではLuminalA 20例(27.5%)、LuminalB/Her2陰性(-) 23例(31.5%)、LuminalB/Her2陽性(+) 6例(8.2%)、Her2タイプ 2例(2.7%)、トリプルネガティブ(TN) 11例(15.1%)であり、DCIS 2名(2.7%)、他院で初回手術または晩期再発のため初回組織不明 9名(12.3%)であった。無病期間は中央値35カ月(6-181か月)。[結果・考察]術後5年以上経過してからの晩期再発は16例(22.3%)で見られ、サブタイプ別ではLuminalA 3例(晩期再発率15%)、LuminalB/Her2(-) 5例(同 21.8%)、LuminalB/Her2(+) 2例(同 33.3%)、Her2タイプ 0例(同 0%)、TN 1例(同 18.2%)であり、DCIS 1例、不明が3例であった。晩期再発のうち遠隔臓器再発が見られたのはLuminalB/Her2(-)のみであり、他のサブタイプはすべて局所再発であった。初再発部位は局所再発が42症例にみられ、温存乳房 25例、同側局所(胸壁、皮膚)8例、同側腋窩リンパ節 6例、その他の所属リンパ節 7例であった。また、遠隔臓器の初再発部位は、骨 10例、肝 9例、肺 9例、遠隔リンパ節 5例、腰椎/髄膜播種 2例、脳 1例、副腎 1例、大網 1例、胸膜 1例、卵巣 1例であった。全再発部位中局所再発の占める割合は、LuminalA 6例( 69.6%)、LuminalB/Her2(-) 12例(40.0%)、LuminalB/Her2(+) 2例(33.3%)、HER2タイプ 0例(0%)、TN 8例(72.7%)であり、LuminalAタイプ乳癌、TN乳癌で局所再発が高い傾向がみられた。反対に、遠隔臓器再発はLuminalA 7例( 30.4%)、LuminalB/Her2(-) 18例(同 60.0%)、LuminalB/Her2(+) 4例(同 66.7%) TN 3例(同 27.3%)であり、LuminalB/Her2乳癌で高い傾向が見られた。[結語]LuminalA乳癌・トリプルネガティブ乳癌では局所再発、LuminalB/Her2乳癌では遠隔臓器再発が高い傾向がみられ、術後経過をみる上での注意が必要と思われた。

キーワード

臓器別:乳腺

手法別:バイオマーカー

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