演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当センターにおける原発不明癌(予後不良群)診療の現状

演題番号 : O2-3

[筆頭演者]
山下 要:1 
[共同演者]
毛利 久継:1、小谷 浩:1、谷本 梓:1、石川 大輔:1、南條 成輝:1、衣斐 寛倫:1、竹内 伸司:1、山田 忠明:1、大坪 公士郎:1、安本 和生:1、矢野 聖二:1

1:金沢大学附属病院 がん高度先進治療センター

 

 当センターが開設されて以来, 約6年間で治療した原発不明癌(予後不良群)症例は29例であり,男性18例,女性11例,全症例の平均年齢は62歳であった。うち外科的切除後の補助療法を行った2症例,1次治療導入後早期に転医し転帰不明の1例を除いた26例について検討した。 1次治療として20例にカルボプラチン+タキサンが投与され,シスプラチン+ジェムザール,タキサン+ハーセプチン,カルボプラチン+CPT-11,5-FU,TS-1がそれぞれ1例に投与された。うち4例に放射線照射が行われた。1例は合併症のため治療に入れなかった。26例中CRとなったのは頚部リンパ節転移に放射線照射とカルボプラチン+タキサン投与を行った症例と,腹部リンパ節転移+左鎖骨上/腋下リンパ節転移+卵巣腫瘍に対してカルボプラチン+タキサン投与を行った2例であった。いずれも組織型は低分化癌であった。他に腫瘍制御が得られたのは17例で(腫瘍の縮小は9例),CRと併せて腫瘍制御率は26例中19例,73%であった。PDは6例であった。 2次治療はTS1,ジェムシタビン等を用いて計16例において行われ,腫瘍制御は16例中11例,69%で得られた。4例がPDであり,1例は評価時点に至っていない。3次治療は11例に行われ,内5例,45%に腫瘍制御が得られた。5例はPDで,1例は有害事象のため中止となった。 カプランマイヤー法で予後を検討したところ,生存期間の中央値は662日で,ガイドラインに記載されている6ヶ月から9ヶ月に比較し良好であった。原発不明癌診療ガイドライン2010年版では 2次治療以降に推奨できるレジメンは無く,慎重に適応を検討すべきとしているが,今回の結果から積極的な化学療法の継続も検討すべきものと考えられた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:化学療法

前へ戻る