演題抄録

一般演題(口演)

開催概要
開催回
第51回・2013年・京都
 

当院における原発不明癌症例の検討

演題番号 : O2-2

[筆頭演者]
亀田 千津:1 
[共同演者]
永井 俊太郎:1、古賀 健一郎:1、斎村 道代:1、田辺 嘉高:1、渡部 雅人:1、末原 伸泰:1、松永 浩明:1、阿南 敬生:1、西原 一善:1、阿部 祐治:1、岩下 俊光:1、中野 徹:1、若松 信一:2、光山 昌珠:1

1:北九州市立医療セ 外科、2:北九州市立医療セ 腫瘍内科

 

原発不明癌は癌症例全体の0.5-1.6%を占め、剖検によってもその20-50%は原発巣が確認されることがないと報告されている。臨床的に原発巣が確認できないばかりでなく、進行が速く、かつ早期から播種を起こすなどの理由から一般に予後不良である。2008年以降に、当院において治療をおこなった原発不明癌10例について、性別、年齢、転移部位、組織型、治療内容、予後について検討したので報告する。内訳は、男性5例、女性5例と性差なく、平均年齢は63.5歳(43-81歳)であった。転移部位は肺、骨、卵巣、縦隔リンパ節、鎖骨上窩リンパ節、胸水、腹水など多岐にわたっていた。組織型は腺癌が9例、扁平上皮癌が1例と腺癌が大部分を占めた。治療内容は全例が化学療法であり、治療開始時のレジメンはCarboplatin +Paclitaxel(TC)が7例、Carboplatin+Docetaxel 1例、Cisplatin+ Vinorelbine 1例、Cisplatin +Doxorubicin+ Paclitaxel(CAP) 1例であった。生存期間の中央値は18.7カ月(3カ月-47カ月)、死亡例7例の生存期間の中央値は17.7カ月(3カ月-47カ月)であった。47カ月の長期生存例は、68歳女性、2008年4月に腹水、腹膜転移、CA125の上昇にて原発不明癌と診断された。化学療法はTC療法6コース施行し、続いてCBDCA+CPT-11を3コース施行したがPDとなり、Gemcitabineへ変更、12か月間SDであった。その後Paclitaxel単剤での治療をおこなったが5カ月でPD、SOXに変更し2カ月でPDとなり、癌性腹膜炎が増悪し死亡した。原発不明癌における生存期間の中央値は6-9カ月と言われているが、自験例のようにCBDCA を基本とした併用化学療法により、予後の改善が望める症例もあると思われた。

キーワード

臓器別:その他

手法別:化学療法

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